約束をしたの

     貴方との 約束

     もう二度と 出会わない様に


     どこかで すれちがっても 私だと気づかない様に

     ずいぶん 長く伸びたわ

     貴方は 私を見ても  きっと気づかないでしょうね

     だけど 私は

     私は 貴方に気づいてしまう

     気づいてしまうの

     狂ってしまうくらいに
 
     今でも誰より  貴方を愛しているから




――― 長い時の鎖 ―――

199909××・20000319発行詩集Ipheionより。