|
傷みを 知らぬままに 折られた翼で 貴方は 飛ぼうとした 仰いだ空に 見つけ出した 永遠を願い けれども 知らぬままに 折られた翼は 風を呼ぶこともなく あっけのないほど 簡単に… 消え去った鳥は いつしか 泳いでいた 遠く 広がる 永遠の空を 涙ひとつ こぼさずに 見送った 夕焼けの中に 今は貴方が どうしても染みて 泣き叫ぶ事の できなかった彼女は 私の中で 時を 止めた 無音の世界に飲まれ 自分の吐いた言葉に 刻まれながら 彼女は ただ 祈り続けるばかり 翼を折ったのは 私 貴方を 悠久の果てへ つき堕としたのは 私なのに ねぇ なぜ あの時 貴方は 微笑っていたの 独りぼっちで 泳ぎながら 何を 想っているの 彼女は 動き出すことに おびえて 大切なものに出逢うたび 凍りついた心で 静かに泣いていた こんなにも 近くにいるのに 手を伸ばせば 届いてしまうのに なぜ 貴方は独りで なぜ 私は … |