星尋山荘

星 尋 山 荘
( せ い  じ ん  さ ん  そ う )
「星にものを尋ねる…」
  
ほぼ水平に山なみ、はるか南に瀬戸内海、夜には天の川がいく筋も。
2016年9月2日、撮影・植野幸雄
観 測 ノ ー ト に 命 名 の 記 録
星尋山荘と命名
1208回目の観測、1988年10月3日に「星尋山荘」と命名

星に守られて
 星に守られて この庵にいく年

 植えずして野の花は四季をかざり 

 育てずして虫は昼夜奏でる

 朝を東の窓に迎へ

 夕月の西の窓にかかるを送る

 夜半中天の星を仰ぎ

 一笛をしめらせて

 想いをふるさとにおく

    本田 実

星尋山荘前の記念碑
記念碑
1991年4月13日、賀陽町東村自治会が建立
記念碑北面 記念碑南面

 本田実先生 新星発見の地

 当地においての発見は4個
 観測期間(1981〜1990)
 彗星12個
 新星11個

 驚異的なこの記録は世界に類例なく
 「フランス天文学会賞」その他多数を受賞され
 本田彗星の名は世界天文学会史上に
 永遠不滅の光を放っている
 星空を見続けて60余年の絶えまなき努力と
 情熱を注いで遂にこの大偉業を達成され
 平成2年(1990年)8月77歳で
 自らも遠い星となられた
 ああ本田先生、
 私達は限りなき敬慕と親愛の想いをこめて
 ここに先生自作の詩を刻し記念の碑とする


 星に守られて この庵にいく年

 植えずして野の花は四季をかざり 

 育てずして虫は昼夜奏でる

 朝を東の窓に迎へ

 夕月の西の窓にかかるを送る

 夜半中天の星を仰ぎ

 一笛をしめらせて

 想いをふるさとにおく

    本田 実


 碑文は地元賀陽町東村在住の肖像画家、秋山清水氏による。本田実は没後、倉敷市名誉市民になった。秋山氏の筆になる本田の肖像画が倉敷市役所に掲げられている。


 星尋山荘の詩が字体そのままに刻まれている。

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