・・・魅力のタイトル全員集合!

54帖すべてのタイトルとその内容をひとくちにまとめてみました。

・ 光源氏の誕生から、幾多の女性との多彩な恋に情熱を燃やす、青春時代の物語
桐 壷きりつぼ 光源氏の誕生、元服、結婚。母桐壷更衣のいじめられ死。父桐壷帝の後妻「藤壷の宮」への一途な思慕。
帚 木ははきぎ 友人たちとの女性談義「雨夜の品定め」。空蝉との出会い。はじめての拒否する女。
空 蝉うつせみ 逃げた空蝉の継娘「軒端の荻」との契り。プレーボーイの本領発揮。
夕 顔ゆうがお 夕顔との出会い。愛人「六条御息所」の「物の怪」による、夕顔の急死。
若 紫わかむらさき 少女若紫(のちの紫の上)との出会い、拉致。正妻葵の上との不仲。藤壷の宮の懐妊(実は源氏の子)。
末摘花すえつむはな 末摘花との出会い。これが想像を絶する醜女。
紅葉賀もみじのが 藤壷の宮の出産。(のちの冷泉帝)
花 宴はなのえん 朱雀帝の妃に決まっていた「朧月夜」との密会。これがのちの源氏失脚の発端に。
あおい 朱雀帝の即位。愛人六条御息所と正妻葵の上との車争いのトラブル。葵の上の懐妊、出産そして急逝。若紫との結婚。(ヒロイン紫の上の誕生)
10賢 木さかき 父桐壷帝の死。藤壷の宮の出家。朧月夜との密会発覚。・・・源氏の冬の時代到来。
11花散里はなちるさと 花散里との出会い。 小休止的な短い巻。

・ 須磨退去でのさびしい生活と、明石の君のシンデレラ物語
12須 磨すま 政情激変。源氏須磨への退去。はじめて味わう挫折感。
13明 石あかし 明石の君との出会い。2年半後、許されて都に戻る。
14澪 標みおつくし 藤壷の宮との不義の子「冷泉帝」が即位し、内大臣として復権。
明石の君の出産。愛人六条の御息所の死。
15蓬 生よもぎう 末摘花と花散里との出会い 。
16関 屋せきや 空蝉との再会。空蝉の後日談。
17絵 合えあわせ 亡き六条御息所の娘(秋好中宮)と頭の中将の娘(ともに冷泉帝の妃)の絵合わせの競技 。
18松 風まつかぜ 明石の母娘が上京。明石の君の姫君を、子供の出来ない紫の上の養女に。
19薄 雲うすぐも 藤壷の宮の死。冷泉帝は、実父が源氏であることを知る 。
20朝 顔あさがお 従姉の朝顔の姫君への恋慕。拒否される。
21乙 女おとめ 息子「夕霧」の元服。夕霧といとこの「雲居の雁」との純粋な恋愛。

・ 復権後の昇進栄華を極める源氏と、玉鬘のシンデレラ物語
22玉鬘たまかづら 亡き夕顔の忘れ形見、玉鬘が美しく成人。その玉鬘を娘として引き取って花散里に後見を託す源氏。
23初音はつね これまでに関わった沢山の女性たちが、源氏の情にすがり、その庇護のもとに安らかに生活するさま。
24胡蝶こちょう 玉鬘のうわさは広がり、恋文がたくさん集まる。源氏もよからぬ思いをいだく。紫の上は思い悩み、玉鬘は迷惑に思う。
25ほたる ホタルの光に美しく映える玉鬘に、源氏の弟「蛍兵卿宮」もますます憧れる。
26常夏とこなつ 源氏の玉鬘に対する想いはつのる一方。未練と諦めの間を揺れる。
27篝火かがりび 玉鬘の心は、源氏を慕うように変化。源氏の心もあやしく揺れる。それらを秘めて篝火があかあかと燃える。
28野分のわき 源氏の子「夕霧」の紫の上と玉鬘への想い。恋人「雲居の雁」との間で心が揺れる。
29行幸みゆき 友人「頭の中将」(内大臣)に、玉鬘の真相を打明ける。その驚き・・・・。
30藤袴ふじばかま 玉鬘の争奪合戦はますます激化。
31真木柱まきばしら 結局玉鬘は、「髭黒大将」と結婚。しかし髭黒には、病妻が。髭黒の娘「真木柱」は、母とともに父のもとを去る。
32梅枝うめがえ 明石の姫君が、朱雀帝の皇子(のちの今上帝)の女御として入内が近づき、その薫物合せ。
33藤裏葉ふじのうらば 夕霧と雲居の雁の結婚。明石の姫君の入内。源氏自身准太上天皇となり、源氏一家の繁栄ピークに。

・栄華の世界が一転崩壊。源氏苦悩の晩年の物語
34若菜上わかな、じょう 源氏と朱雀帝の娘「女三の宮」との結婚。紫の上の複雑な思い。柏木の女三の宮への恋慕。(紫の上の真価かがやく)
35若菜下わかな、げ 今上帝の即位。紫の上の病臥。柏木と女三の宮との密会露見。それを気に病んだ柏木の病臥。
36柏木かしわぎ 女三の宮が、柏木との不義の子(薫)出産。そして源氏への恐れから出家。柏木の死。我が子ならぬ我が子を抱いて、あわれと涙する源氏・・・。
37横笛よこぶえ 柏木の一周忌。夕霧が秘密のすべてを察知しはじめる。
38鈴虫すずむし 女三の宮の持仏開眼供養を心をこめて行う。
39夕霧ゆうぎり 夕霧と亡き柏木の正妻「落葉の宮」との関係。妻雲居の雁の怒り。
40御法みのり 紫の上の死。危篤から5年。まだ40をすぎたばかり。源氏出家の意志を固める。
41まぼろし 紫の上の死で、我が人生は終わった・・と知る。
光源氏を中心とした物語は、ここで終わる。
雲隠くもがくれ 巻名だけの巻。源氏の出家と死が隠されている。

・源氏亡き後、子孫の恋物語・・・「宇治の物語」
42匂宮におうみや 源氏の息子「薫」(母は女三の宮、父は柏木)と孫の匂宮(母は源氏の娘明石の姫君)の成長。
43紅梅こうばい 真木柱と紅梅(柏木の弟)との再婚。
44竹河たけかわ 玉鬘の二人のむすめの行く末。
45橋姫はしひめ 薫、出生の秘密を知る。源氏の弟「宇治八の宮」と、その娘「大君」「中の君」の登場。
46椎本しいがもと 八の宮の死。薫の大君への想い。大君は拒否。
47総角あげまき 「薫・匂宮」と「大君・中の君」との複雑な関わり。大君が中の君の将来を案じつつ亡くなる。
48早蕨さわらび 薫の、匂宮と結ばれた中の君への想い。
49宿木やどりぎ 匂宮と夕霧の娘との結婚。薫と女二の宮(今上帝の姫君)との結婚。亡き大君によく似ている「浮舟」と薫との出会い。
50東屋あずまや 薫の、浮舟へのためらい。匂宮の浮舟への接近。薫が浮舟を宇治へ連れ去る。
51浮舟うきふね 匂宮の浮舟への想い。そして契り。匂宮と薫の間に揺れる浮舟の心。罪におののき、死を決意する浮舟。
52蜻蛉かげろう 浮舟の失踪。入水。
53手習てならい 比叡山にて浮舟発見。出家の決意。薫、浮舟の生存を知る。
54夢浮橋ゆめのうきはし 薫からの手紙を拒否。薫は、浮舟の心をはかりかねる。
自ら決意した一筋の道を、孤独に堪えて一人生きていく浮舟・・・・。

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