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源氏物語を理解する早道は、増え続ける登場人物の関係を頭に入れることだと思います。
自分なりに、その関係系図を整理してみました。


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 光源氏と4人の帝(みかど)

帝とは「天皇」のことです。「源氏物語」は、約80年に及ぶストーリーの中で、四代の帝を登場させ、その帝位継承を重要なテーマとしています。しかし主人公はあくまで「光源氏」です。
桐壷帝は、2番目の皇子の源氏を溺愛し、出来れば帝位を継承したいと思っていたが、世間の認めるところではなく、断念しています。そこで政争に巻き込まれないように、その場外に置こうとしたが、物語はそれと関わらざるを得ないように進展していきます。
冷泉帝は、表面は桐壷帝の皇子ですが、実は源氏と藤壷の宮との密通の子です。

 「左大臣」と「右大臣」の争い

当時政権の黒幕として「左大臣」と「右大臣」の二大勢力がのさばっていました。
「桐壷帝」の時代は、「左大臣」が支えていました。桐壷帝は自分の妹を左大臣に嫁がせ、左大臣の娘を源氏と結婚させるなど、左大臣家との関係を盤石にすることに努めていました。これは右大臣の勢力伸張を抑制し、親政体制を強化するためのほかなりません。
一方「右大臣」サイドは、桐壷帝が譲位し「朱雀帝」が即位すると、朱雀帝を意のままに動かし、桐壷帝が亡くなるととたんに左大臣を辞職させ、源氏を須磨退去に追込んで、実権を握ります。
しかしこれも桐壷帝の亡霊が朱雀帝を病におとし、2年足らずで失敗に終わり、源氏は復権します。
冷泉帝の時代は、復活した左大臣が支え、実の父の源氏が支えていきます。そして事実を知った冷泉帝は、源氏を准太上天皇として迎えます。


このように源氏物語は、源氏をとりまく「女の物語」であると同時に、帝位継承や王権の物語でもあります。


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