湘南電車



湘南電車と呼ばれ、親しまれてきた車両が2006年の春に姿を消すことになりました。1950年、東京〜沼津・伊東間に投入された80系電車が始まりであり、当初は湘南伊豆電車と称されていましたが、これが短くなって”湘南電車”と呼ばれるようになったとのことです。車体は、緑色とオレンジ色ですが、これは”お茶の葉とミカンの実の色”であるとされています。

記憶は定かではありませんが、湘南電車という愛称は、駅構内の案内や時刻表にも使用されていたと思います。1980年代に、東海道線と案内されるようになり、それ以後、湘南電車という名称が使われることはなくなったようです。
戦後間もない頃に登場した湘南電車は、オレンジ色と緑に塗り分けられた鮮やかな車体が注目されました。当時は、山手線をはじめ殆どの電車が黒や茶色の車体でした。それを見慣れた人々の眼に、湘南電車は非常に新鮮に映ったものと思われます。戦後の混乱が次第に収束し、明るく新しい時代の到来を予感させたのかも知れません。

湘南地域の都市の多くは、東京都心や京浜地帯への通勤層のベッドタウンとして発達してきましたが、それを支えてきたのが湘南電車です。引退により使命を終えたとはいえ、湘南電車の走る風景の記憶は、地域の人々にとって貴重な財産です。



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