インド洋から6月4日(水)「むらさめ」横須賀入港出迎え

お帰りなさい「むらさめ」−湘南水交会

 昨年、政治の乱れから一時途絶えた海上自衛隊の給油活動が再開され、派遣部隊司令 佐伯1佐が「ただ粛々と任務に
邁進するのみ」と、力強い言葉を残して「むらさめ」が勇躍壮途に就いたのが1月24日。以来、過酷な条件下で任務を全うして後続の部隊に引継ぎ、133日振りに家族の待つ横須賀に帰港した。

13時15分入港予定で、出迎えの会員らが吉倉桟橋に着いた時には、既にタグボートで接岸寸前だった。  着岸の「むらさ
め」を背に、乗員が久し振りの日本の大地の感触を味わうかのように踏みしめ、出迎えの来賓・家族に面して整列した。天も
これを寿ぐように前日の曇天が嘘のように晴れ渡り、白の制服が目に眩しく晴天に映えた。ヘリで到着した秋元防衛大臣政務官が、横須賀音楽隊の演奏する中、儀杖隊の栄誉礼を受け、「むらさめ」艦上で帰還報告を受けた後、岸壁に整列する隊員にねぎらいの挨拶、対する佐伯司令の帰国挨拶に続き、横須賀副市長を始め、米軍関係者を含む来賓紹介、佐藤正久参議院議員からの祝電披露等が行われて、出迎え行事は滞りなく終了した。

 この間、横須賀水交会と湘南水交会の大きな旗が海風にはためき、日本のために黙々と使命に徹した「むらさめ」と乗員、留守を支えた家族に国民を代表して感謝の気持ちを伝えていた。

 シーレーンの確保とテロ活動に無言の威圧を与える尊い活動を後続の海上自衛隊に期待しつつ、総監部に続くヴェルニー公園の海辺を、見事に咲いたバラを見ながら帰路に着いた。湘南水交会から落合会長始め、会員多数が参加した。
                                                                                      (斉藤俊重会員 記)