厚木空神社(靖國社)第60回例祭に参列

平成2441日(日)深見神社(神奈川県大和市)において厚木空神社(靖國社)第60回例祭が挙行され
湘南水交会がこれに参列した。元来の厚木空神社は、旧海軍厚木飛行場(現海自・厚木航空基地)の敷地内に
昭和
19年に建立された(当時首都防衛の任に当たっていた第302航空隊の殉職将兵を祭る社殿と天照大神を祭
る社殿の二棟からなる)ものであったが、終戦後に進駐してくる米軍が社殿を破壊することを恐れた若手将校
が当時の地元有力者の支援を得て、馬力車とリヤカーで密かに飛行場外に運び出し、前者は深見神社の境内に
鎮座、後者は現在の地(大和駅から深見神社の方角、徒歩5分)に安置して後日、大宰府から天満宮を勧請
(分身・分霊を他の地に移して祭る)し「南大和天満宮」と命名、後に「大和天満宮」と改名された。
深見神社境内に鎮座された社殿は、その後、当地出身で明治
10年の役以降の戦没者を合祀し名称も靖國社と改
められ毎年
4月の第1日曜日に例祭が挙行されている。

今年の例祭は、春の穏やかな日差しが桜の蕾をほんのりと照らす神社境内において、厚木空神社奉賛会(厚
302空会)会員、深見神社奉賛会会員、地元消防団団員、地元戦没者ご遺族、並びに有志等約100名の参列の
下、厳粛に斎行された。例祭終了後に厚木空神社奉賛会の中川会長から「昭和
28年に第1回目の例祭を行って
から
60年の年月が流れた。会員も高齢になったことから今後の例祭のあり方について地元の方々とご相談して
いきたい。いずれにしてもこの場をお借りし、これまでお世話頂いた皆様方に深く感謝する」旨、挨拶された。

 また今回初めて参列した地元選出で松下政経塾出身の橘秀徳(たちばな ひでのり)衆議院議員からは「当
39歳であった祖父がパラオ沖の海中に眠っている。お国のために戦死した祖父の意志については子々孫々伝
えていく所存である。いつの日かパラオ沖に沈んだ船中から祖父の遺骨を見つけ出し日本に持って帰りたい」
という強い決意の挨拶があった。湘南水交会からは清ア会長のほかに植月会員と小川担当幹事が参列した。

                          (小川担当幹事 記)



                                (小川担当幹事 撮影)