護衛艦「てるづき」入港歓迎行事

 3月14日(木)、三菱重工長崎造船所で建造されていた最新鋭護衛艦「てるづき」(艦長 林田 嘉信2等海佐)が母港となる横須賀港に初入港した。

「てるづき」は旧海軍を含めると3代目、海上自衛隊においては2代目となり、「あきづき」型護衛艦の2番艦として、三菱重工業長崎造船所で2010年6月2日に起工、2011年9月15日、進水と同時に「てるづき」と命名され、今月7日に就役し、横須賀に今回初入港となったものである。

先代「てるづき」が、日本とアメリカ合衆国との間の相互防衛援助協定に基づく米国域外調達により建造された後、海上自衛隊に供与され、海上自衛隊創成期を支えた伝統ある護衛艦であり知名度が高いことや、先代もそうであったように、僚艦防空イージス艦が弾道ミサイル防衛にあたっている際は、「あきづき」型が弾道ミサイル防衛中のイージス艦の防空を担当する。)の能力が付与されることから、艦名が復活したとも言われている。

また「てるづき」は、「あきづき」型で初採用となった自走式デコイランチャー(発射管から魚雷によく似た自走式デコイを発射し、欺瞞する。)や投射型静止式ジャマー(海面を浮遊しながら妨害音を発することで敵の魚雷に対し音響的な妨害・欺瞞する。)、最新の対潜装備も導入されるなど、対潜能力も格段に向上しているとも言われている。

基準排水量は5000t、燃料や水に生活物資と武装を加えた満載排水量は7000tに達する大型護衛艦であり、次世代の海上防衛の中核を担う護衛艦として、幅広い方面での活躍が期待されている。

当日は、冬に逆戻りした強い北西風が吹く中、岸壁に集まった大勢の関係者や支援団体の見守る中で歓迎行事が行われ、艦長から自衛艦隊司令官に報告の後、横須賀市長から、「伝統ある名のもとに、大いに活躍されることを期待しています。」と祝辞が述べられた。参列した多くの関係者は、そのスマートな姿と共に、威風堂々たる雄姿に暫し酔いしれているようであった。

湘南水交会からは功刀顧問、清ア会長、古賀副会長、松岡幹事長をはじめ、会員多数が「湘南水交会」の横断幕を掲げ、入港を祝うとともに、「てるづき」の今後の武運長久を祈念した。
                                     (小松担当幹事 記)


(武居横須賀地方総監とともに「湘南水交会」の横断幕を掲げ「てるづき」初入港を歓迎する会員)

 

                                 (古賀副会長 宮浦担当幹事 撮影)