厚木空神社(靖國社)第61回例祭に参列

平成2547日(日)深見神社(神奈川県大和市、『延喜式』の神名帳に「相模国十三座」の内の一つとして
記載されている延喜式内社
において厚木空神社(靖國社)第61回例祭が挙行され湘南水交会がこれに参列した。
 
 元来の厚木空神社は、旧海軍厚木飛行場(現海自・厚木航空基地)の敷地内に昭和
19年に建立された(当時首
都防衛の任に当たっていた第
302航空隊の殉職将兵を祭る社殿と天照大神を祭る社殿の二棟からなる)ものであ
ったが、終戦後に進駐してくる米軍が社殿を破壊することを恐れた若手将校の発意により、当時の地元有力者達
が馬力車とリヤカーで密かに飛行場外に運び出し、前者は深見神社の境内に鎮座、後者は現在の地(大和駅から
深見神社の方角、徒歩5分)に安置して今後は学問の神様として知られる菅原道真公を祭神として日本復興の道
標にすべく九州の大宰府より天満宮を勧請(分身・分霊を他の地に移して祭る)し「南大和天満宮」と命名、後
に「大和天満宮」と改名された。なお深見神社境内に鎮座された社殿は、その後、当地出身で明治
10年の役以降
の戦没者を合祀し、名称も靖國社と改められ毎年4月の第1日曜日に例祭が挙行されている。

 今年の例祭は、発達した低気圧が本邦東方にあり、その影響により時折強い風が吹く晴天のなか、厚木空神社
奉賛会(厚木
302空会)会員、深見神社奉賛会会員、地元戦没者ご遺族、地元消防団団員、並びに近隣神社等の
役員約
80名の参列の下、厳粛に斎行された。例祭に先だち厚木空神社奉賛会の中川(清)会長から「遠路はるば
る来ていただき誠にご苦労様です。天候が心配されたが、このような晴天のなかで例祭が実施できることを嬉し
く思う」旨、続いて中川(茂雄)会長代行から「会員をはじめとする関係者も高齢になったことから、来年以降
の例祭について深見神社宮司様にご相談したところ、本例祭は年中行事としてこれまでどおり実施するので、ご
無理をせず可能な限りご参列下さいとのご回答をいただいた。なお来年以降については、関係者への案内状は発
送せず「
302空会有志」として参列すること(希望者による個別参列)といたしたい」旨、挨拶された。

 湘南水交会からは清ア会長、田中副会長、前川幹事、小川会員、武田会員の5名が参列した。なおこれまで例
祭を実施する旨の新聞への掲載や厚木
302空会会員等への案内状の発送事務全般を同会の高桑事務局長がお一人
で行っていたが、中川会長代行の挨拶にもあったとおり、今後は上記事務手続きを省略し例祭への参列を希望す
る者は、その実施日(毎年4月の第1日曜日)の
1230分に令なく現地集合することとされた。湘南水交会とし
ても、これまで同様に参列していきたい旨、清ア会長から中川会長に伝えられた。

                                    (小川会員 記)

 

                                 (武田会員 撮影)