海賊対処行動航空部隊(第13次)壮行会に参加
ソマリア沖・アデン湾で行動するため、ジプチ共和国に派遣される海賊対処行動航空部隊第13
次隊(指揮官 山形文規1等海佐)の壮行会に参加した。
ソマリア沖・アデン湾は、アジアとヨーロッパを結ぶ海上輸送の大動脈であり、毎年、我が国
に関係のある約2,000隻を含む、およそ20,000隻の船舶が通過していると言われており、近年こ
の地域で海賊による被害が拡大していることから、平成21年3月、海上警備行動が発令され、
また同年7月からは海賊対処法が施行され、防衛省は護衛艦2隻及びP-3C哨戒機2機をもって、
周囲を航行する民間商船等に随時情報を提供し安全な航行を図っている。
海賊対処行動航空部隊の活動は、今回で13次隊となり、厚木基地からは4回目の派遣となる。
搭乗員、整備員及び航空機の運用に携わる海上自衛艦約110名と基地警備を担当する陸上自衛
官約70名の合わせて約180名の自衛官が派遣されることになる。中でも、これまで整備員等
では女性隊員も参加していたが、今回初めて女性操縦士が参加する。
13次隊が任務を遂行する季節は、日本と同様夏場となり、気温50度にも上昇するという。
卵を鉄板の上におけば、目玉焼きができる温度であり、過酷であることは間違いない。
壮行会は、基地周辺自治体の首長である綾瀬市長及び大和市長、並びに支援団体、家族等が参
加し盛大に行われ、綾瀬・大和両市長から、「健康に留意され、日本の国益のためにしっかり活
動してきて頂きたい。」との激励があり、また湘南水交会からも清崎会長、古賀副会長、松岡幹
事長他、8名が参加し、隊員を激励した。
山形指揮官からは、壮行会へのお礼と家族の皆さんへ「旦那さんやお父さん達を暫しお借りし
ます。」とユーモアたっぷりの挨拶があり、会場を和ませていた。
出国は、6月5日(水)の予定であり、2機のP-3Cと民間チャーター機で現地に向かう予定である。
(星担当幹事 撮影)