海賊対処行動航空部隊(第13次)出国行事に参加

 6月5日(水)、湘南水交会(会長:清ア忠圀)は、海賊事案が多発するソマリア沖・アデン湾で行動する
ため、ジブチ共和国に派遣される海賊対処行動航空部隊第13次隊(指揮官 山形
文則1等海佐)の出国行
事に参加した。

海賊対処行動部隊(艦艇部隊を含む。)の行動するソマリア沖・アデン湾は、アジアとヨーロッパを結ぶ
海上輸送の大動脈であり、毎年約20,000隻の船舶が通過し、この内の約1割が我が国に関係する船舶
だと言われている。

我が国は、この地域に海賊被害が多発していることに鑑み、平成21年3月、海上警備行動を発令し、ま
た同年7月からは海賊対処法を施行させ、またこれを受けた防衛省は、護衛艦2隻及びP−3C哨戒機2機
を継続的に現地に派遣し、
周囲を航行する民間商船等に随時情報を提供し安全な航行を図っている。

海賊対処行動航空部隊の活動は、今回で13次隊となり、厚木基地からは4回目の派遣となる。搭乗員、
整備員及び航空機の運用に携わる海上自衛官約110名と基地警備を担当する陸上自衛官約70名の合わせ
て約180名の自衛官が派遣される。中でも、これまで整備員等では女性隊員も参加していたが、今回初め
て女性操縦士が参加する。

出国行事には、佐藤正久 防衛政務官、基地周辺自治体の首長である綾瀬市長、並びに支援団体、家族等
が参加し盛大に行われ、政務官から「強い信念をもって任務に励み、志高く一致団結して任務の完遂を期待
するとともに、健康に留意され無事帰国されることを祈念しています。君たちは、国の誇りです!」と訓示
され、山形指揮官からは、「任務の完遂に努めます!」と力強く出国報告を政務官にしていた。夏を思わせ
るような汗ばむ天候の中で行事が行われたが、13次隊が任務を遂行する季節は、現地でも一番厳しい季節
となり、気温50度にも上昇するという過酷な環境の中での任務遂行となる。健康に留意され、任務の完遂
を願わずにはいられない。

行事終了後、派遣されるP−3C×2機は、多くの関係者や家族の見守る中、エンジン音も軽やかに、厚
木基地を離陸して行った。

P−3C×2機は、シンガポール、ディエゴガルシアを経由して現地入りするとともに、他の隊員は同日
成田からのチャーター機で、現地入りすることになっている。

湘南水交会からは、清ア会長以下、田中、古賀両副会長、功刀顧問他、9名が参加し、自衛艦旗を振り隊
員を見送った。

帰国は、10月の予定であり、日本の紅葉とともに彼らの元気な姿での帰国を待ちたい。

                                                     (小松担当幹事 記




 

 



 

  



 



 

 

                                (古賀副会長、星担当幹事 撮影)