25年度防衛講演会・懇親会を開催

湘南水交会は、6月27日(木)、横浜のホテルにおいて、平成25年度防衛講演会・懇親会を開催した。

講師は、ジャーナリストで、公益財団法人特攻隊戦没者慰霊顕彰会理事や戦史検定実行委員並びに近現代史研究会代表としても活躍中の笹幸恵さんで、「防人の挽歌〜玉砕の島をめぐって〜」と題し、慰霊巡拝をとおして培われた「過去と向き合い、感謝の気持ちを持つこと、平和の尊さを知ることそして、誇りある日本人を追求しよう」という熱い想いを語られた。

 特に、これまで慰霊巡拝に訪れた硫黄島、マリアナ諸島、トラック諸島、マーシャル諸島、パラオ諸島、ソロモン諸島、パプアニューギニア、ギルバート諸島で、米国が国家事業として適切に整備している慰霊碑とは対照的に、風化し荒れ果てた日本の慰霊碑の惨状を目のあたりにした体験や、約60万と推定されている収容可能な遺骨に対処するため、厚生労働省が実施する海外未送還遺骨情報収集事業に協力する「ガダルカナル島未送還遺骨情報収集活動自主派遣隊」の活動をとおし、未来に何を残すのか!という観点で、歴史の教訓は未来を照らす「灯」であること、先人たちは何を望んでいたのかに思いを馳せることで感謝の念やより良い将来を作り上げる責任を持つこと、若い世代の戦史に関する無知を笑うのではなく戦史を学ぶ機会を率先垂範して示していくことが大事であると力説された。

 参加した約70名の会員は、共感しながら聞き入り、1時間30分の講演時間を終えた際には盛大な拍手が沸きあがった。

講演に引き続いて懇親会が催された。清ア会長が冒頭に講演内容の趣旨に共感して戦没者に対する黙祷を提案してから懇親会開催の挨拶に移った後、中島又雄会員(海兵73期)による乾杯の音頭で始まり、終始、講師の周りには人垣が作られるとともに、海兵等出身者と海自隊出身者及び一般有志会員との和気藹々とした懇談がテーブル毎に繰り広げられた。午後7時、光中副会長の中締め、そして講師を囲んだ少人数の記念撮影が全員での集合写真撮影へと規模を拡大する中で、盛会のうちに懇親会は終了した。

                       (鈴木担当幹事 記)

 
   

 

   



                          (鈴木担当幹事 撮影)