鶴岡八幡宮ぼんぼり祭「 吹奏楽の夕べ」を支援

鎌倉八幡宮ぼんぼり祭が開催されている中、今年も8月8日17:00から17:50の間、本宮を臨む舞殿前で海上自衛隊横須賀音楽隊による奉納演奏「吹奏楽の夕べ」が開催された。この奉納演奏は、昭和50年鎌倉水交会主催で始まり、平成15年から鎌倉商工会議所と鎌倉市観光協会の共催、湘南水交会と鎌倉防衛協会が協力し実施されている「ぼんぼり祭」の大きなイベントであり、今年36回目となる。当日は功力顧問、清崎会長、田中、古賀両副会長、松岡幹事長、宮浦、小松、岩崎、近藤幹事がこの演奏会を支援した。

この「ぼんぼり祭」は、昭和13年に始まり、今年で75回を迎える。毎年8月の立秋の前日から9日まで行われる鎌倉の風物詩とも言える祭りであり、鎌倉を訪れる人たちに少しでも鎌倉の文化に触れて貰うため、高浜虚子、里見あつしなどが発起人となり、鎌倉ペンクラブ(会長久米政男)をはじめ、鎌倉在住の名士の協力を得て始められたもので、祭りの期間中、鎌倉在住の文化人をはじめ各界著名人の揮毫をぼんぼりに仕立て、参道に奉納展示されている。今回は75回となり、中村吉右衛門、朝丘雪路をはじめ360点の書画が寄贈され、中には三浦雄一郎の似顔絵等多彩なぼんぼりが奉納されていた。さらに、回顧展では昭和50年の著名人としての昭和17年円覚寺住職であった朝比奈宗源、華道家として「日本生花学会」を主催した勅使河原和風、日本画家で海上自衛隊にも関係が深い平山郁夫の揮毫39点が展示されていた。

午後3時過ぎに到着した音楽隊長の内堀豊3等海佐他41名の隊員は、猛暑の中、手際よく舞殿前に演奏会場を設置し、演奏に臨んだ。演奏が始まる前には会場周辺と本宮へ続く大石段は大勢の市民と観光客で埋め尽くされた。

17:00から鶴岡八幡宮の国生禰宜の挨拶に続いて、隊員から海上自衛隊及び横須賀音楽隊の活動等が紹介され、「76本のトロンボーン」を皮切りにメリーポピンズ、サンドオブミュージックの名曲が演奏され、さらに演奏家の男子隊員2名がイグザエルの「道」を熱唱した。最後に美空ひばりの愛燦燦、りんご追分等のメロディを次々と演奏した。素晴らしい演奏に拍手が鳴り止まず、アンコールとして行進曲「軍艦」が聴衆の手拍子と共に演奏され、吹奏楽の夕べの幕を閉じた。

演奏会終了後、薄暗くなりかけた境内のぼんぼりに巫女さんが一つ一つローソクを灯しはじめ夜の帳に包まれると、立ち並ぶ数百のぼんぼりの明かりが境内にゆれ、幻想的な風情を醸し出していた。

(近藤担当幹事 記)


                  
                 (鈴木担当幹事 撮影)