厚木空神社(靖國社)第62回例祭に参列 

4月6日(日)、神奈川県大和市にある深見神社において、厚木空神社(靖國社)第62回例祭が挙行され、湘南水交会からもこれに参列した。

この厚木空神社は、昭和19年11月に旧海軍厚木飛行場(現海上自衛隊・厚木航空基地)の敷地内に、天照大神を祭る社殿と首都防衛の任に当たっていた海軍第302航空隊の殉職将士を祭神とする社殿が鎮祭建立されたものである。しかし、終戦後に進駐してくる米軍が社殿を破壊することを恐れた若手将校により、祭神103柱の霊璽簿と鎮祭の時賜った宝剣(靖國神社宮司鈴木孝雄陸軍大将から奉納された靖國刀)とともに深見神社境内に奉遷された。

その後、昭和26年、新たに祭神として当地出身の明治10年の役以来の戦没者を合祀し、厚木空神社を宝剣靖國刀に因み靖國社と改め毎年4月第1日曜日を例大祭の日と定め祭事が行われている。

今年の例祭は、先週までの春麗らかな天候から一変した雷雨交じりの悪天候の中、厚木空神社奉賛会(厚木302空会)会員、深見神社奉賛会会員、地元戦没者ご遺族、地元消防団団員、並びに近隣神社等の役員約80名が参列して、厳粛に行われるとともに、まるで天から見ているかのように、祭事の間だけ雨が止み、参列者を労うかのようでもあった。

湘南水交会からは、清ア会長、田中・古賀両副会長他が参列し、302隊会員から当時の様子を伺うなど、有意義な時間となったが、大和市民でも、深見神社に國社がある経緯を知る者が数少ないことは、残念なことである。

90歳になろうかとする厚木空神社奉賛会(302空会)の方々の歳を踏まえ、また先人の方々のお蔭で今があることを考えれば、湘南水交会としても、これまで同様本慰霊行事の支援に努めたいものである。

                                                           (小松担当幹事 記)



(小松担当幹事 撮影)