第4航空群初訓練飛行
訓示が終了すると、第3航空隊の搭乗員及び機付き整備員は隊伍を組んでエプロンで待機している搭乗機へと走り出した。タラップが機内に収納されドアが閉まると、暫くして整備員のハンドシグナルで各機エンジンを始動。その後、訓練参加予定の第32飛行隊P-3C1個編隊は、出発準備が整い、長機を先頭に滑走路へと。
離陸した編隊は訓練空域の富士山南側に向かったが、生憎地表は大部分雲に覆われ、富士山も東側山腹の一部が姿を現しているのみで、初訓練飛行に相応しいと期待した。蒼天に雪を戴いてそびえ立つ、世界文化遺産霊峰富士の姿は望めなかった。暫く同空域で訓練飛行を行ったが、予定を早めて、伊豆半島下田から大島方面へ。しかし、残念ながら同様に低層雲に覆われ、その空域での飛行を諦めざるを得なかった。最終的には雲の量が比較的少ない相模湾の北側での訓練飛行後、厚木基地に帰投した。
(古賀副会長 記)
(古賀副会長 撮影)