護衛艦「やまゆき」体験航海に湘南支部会員が多数参加                            

平成26年7月27日(日)、水交会本部企画による恒例の晴海埠頭〜横須賀港間の体験航海が護衛艦「やまゆき」において行われ、今年も湘南支部所属の会員が多数参加しました。

当日、気象庁の昼12時の天気予報では午後から大気が不安定となり、しかも気象レーダーによる降水予報では、「受付時間の15時過ぎから雷も伴って天気は悪化し、体験航海の終了する19時頃まで東京湾は雷雲に覆われる」という最悪な状況が予想されました。

お昼頃まではこの悪天予報が信じられないくらいの連日の猛暑で、35度を超える厳しい日射を受けながら晴海埠頭に向かいましたが、晴海埠頭に近づくにつれ空は黒い雲が覆いはじめ雷鳴が響き、受付に到着する間際の15時過ぎ頃からバスの前方が見えなくなるほどの土砂降りの雨。誰のせいかを恨む思いで、傘が役に立たない状況でずぶ濡れになりながら受付を済ませ、艦内にて雨をしのぎ、出港を待ちました。

16時の受付終了時間を過ぎる頃には、視界内の黒い雲は少しずつ遠ざかり、雲の切れ間から青空も見え始め、出港までは甲板でも雨をしのげる所で肩寄せ合って天空を恨めしく眺めていましたが、16時30分の出港時間にはすっかり雨が上がりましたので、乗艦者は、艦橋、上甲板前部、飛行甲板等、見晴らしの良い場所に移動して、埠頭の体験航海関係支援の人々、晴海公園ターミナルに見学に来ている人々に手を振りつつ、降水のお蔭で視界は良好、空気は澄み切って、護衛艦も地球も5度位はクールダウンしての快適な体験航海が始まりました。

約600名を超える参加者は、出港後直ちに遭遇する東京湾レインボーブリッジの下をマストが橋げたにぶつからないだろうかと、声を上げていましたが、真下を通過する時は、目を凝らしながら、カメラ、携帯のシャッターチャンスを逃さないように沈黙感激の航海の滑り出しとなりました。

今回の乗艦者は、水交会員及びその関係者ということで、狭い艦内も混乱することなく、また、東京湾内の素晴らしい景色を眺めつつも、甲板上の各兵装について乗員に質問したり、滅多に体験できない護衛艦内の艦橋から旗甲板、飛行甲板等の隅から隅までを探求心旺盛に動き回ったりと、あまり同じところで留まって退屈そうにしている人は入港までおられず、皆さん「あっという間の貴重な素晴らしい体験航海でした!」という嬉しい所見が一杯でした。

感謝感激の所見の一端は、乗員により飲み物、アイスクリームの販売コーナーや、子供さんには記念品が準備され、艦内をラッパ隊が行進したり、色々なラッパの意味を説明したり、各種制服のファッションショーが開かれるなど、乗艦者を飽きさせないというより、乗員との触れ合いの機会を作ろうとする乗員側のおもてなしの心が随所に感じられる様々な趣向が盛り込まれていたことにあったと感じました。お蔭様で初めて体験する護衛艦への乗艦という緊張と不安が払拭されて楽しめました。特に、ヘリ格納庫内での演壇にて制服の上着を着用、制帽を被っての記念撮影は、入港間際まで途切れることはありませんでしたし、合わせて「やまぐも」には、婦人自衛官が乗艦していないことから、本航海の支援のために「やまぎり」から乗艦された2名の婦人自衛官とのツーショットも人気を博していました。

結局、18:45の横須賀港入港まで、雨はほんの少しぱらつきましたが艦内に避難するほどのこともなく、気象庁の予報はなんだったのかと思われるような快適な体験航海でした。これも偏に体験航海に協力して頂いた「やまゆき」乗員を始め、ご支援して頂いた皆様の篤きお心が、気象庁の予報を翻してしまったことと感謝感激の体験航海でありました。

体験航海に参加した湘南支部会員にとっては、出港と同時に飛行甲板に集まって湘南支部横断幕を掲げて記念撮影や、入港後横須賀海軍カレーの有名店で会食したり、自衛隊、自衛官との距離がより密接になれたと同時に、会員同士の親睦が大いにはかれた素晴らしい体験航海でありました。
                 
                                     (星担当幹事 記)


 

 

   

                            (星担当幹事 撮影)