海賊対処行動航空部隊(第17次)
              及び派遣海賊対処行動支援隊(第2次)出国行事      

10月1日(水)、湘南水交会(会長:光中義隆)は、ジプチ共和国に派遣される海賊対処行動航空部隊第17次隊(指揮官 草野信也2等海佐)及び本年7月から組織された派遣海賊対処行動支援隊2次隊(指揮官 飯塚祥平1等海佐:現地赴任済)の出国行事に参加した。

海賊対処行動部隊(艦艇部隊を含む。)の行動するソマリア沖・アデン湾は、アジアとヨーロッパを結ぶ海上輸送の大動脈であり、毎年、我が国に関係のある約2,000隻を含む、およそ20,000隻の船舶が通過していると言われており、近年この地域で海賊による被害が拡大していることから、防衛省は護衛艦2隻及びP-3C哨戒機2機をもって、周囲を航行する民間商船等に随時情報を提供し安全な航行を図っている。

海賊対処行動航空部隊の活動は、今回で17次隊となり、厚木基地からは5回目の派遣となる。また本年7月に組織改編され編成された派遣海賊対処行動支援隊の厚木基地からの派遣は、今回が初めてとなる。搭乗員、整備員及び支援隊の任務に携わる海上自衛官約130名と基地警備を担当する陸上自衛官約50名約180名の自衛官が派遣される。中には、女性の搭乗員、整備員及び支援隊員の顔も伺えた。

出国行事には、原田憲治 防衛政務官、基地周辺自治体の代表者、並びに支援団体、家族等が参加し盛大に行われ、湘南水交会からは、田中・松岡両副会長以下10名が参加し、湘南水交会の横断幕を掲げ隊員を見送った。

政務官から「任務の完遂を期待するとともに、健康に留意され無事帰国されることを祈念しています。」と訓示され、草野指揮官からは、「ただ今から出国します!」と力強く出国報告を政務官にしていた。

日本では秋風が立ち、朝夕めっきり涼しくなったが、17次隊等が任務を遂行するソマリア沖は、日本の夏場とは比較にならない過酷な環境である。健康に留意され、任務の完遂を願わずにはいられない。

行事終了後、派遣されるP-3C×2機は、多くの関係者や家族の見守る中、エンジン音も軽やかに、厚木基地を離陸して行った。

P-C×2機は、南アジアを経由して現地入りするとともに、他の隊員は民間機で現地入りすることになっている。

帰国は、来年2月の予定であり、真っ黒に日焼けした元気な姿での帰国を待ちたい。

                                     (小松担当幹事 記



                           
                

                

                

                                                      (星担当幹事 撮影)