湘南水交会、海賊対処行動航空部隊(第17次)及び
        派遣海賊対処行動支援隊(第2次)帰国行事に参加 

2月22日(日)、湘南水交会(会長:光中義隆)は、ジプチ共和国に派遣されていた海賊対処行動航空部隊第17次隊(指揮官 草野信也2等海佐)及び本年7月から組織された派遣海賊対処行動支援隊2次隊(指揮官 飯塚祥平1等海佐:現地赴任中)の帰国行事に参加した。

任務にあたっていたソマリア沖・アデン湾は、アジアとヨーロッパを結ぶ海上輸送の大動脈であり、毎年、我が国に関係のある約2,000隻を含む、およそ20,000隻の船舶が通過していると言われており、近年この地域で海賊による被害が拡大していることから、防衛省は護衛艦2隻及びP−3C哨戒機2機をもって、周囲を航行する民間商船等に随時情報を提供し安全な航行を図っている。

海賊対処行動航空部隊の活動は、今回で17次隊となり、厚木基地からは5回目の派遣となる。また昨年7月に組織改編され編成された派遣海賊対処行動支援隊の厚木基地からの派遣は、今回が初めてであった。

雨上がりの靄の燻ぶ中、2機のP−3Cが降り立ってくると待ちわびた家族から「お父さん!どっちに乗っているのかな?」との声が聞かれ、4か月の長さを象徴しているかのようであった。

降り立った搭乗員、整備員及び支援隊の任務に携わる海上自衛官約130名と基地警備を担当する陸上自衛官約50名の約180名は、いずれも真っ黒に日焼けし、任務達成の喜びと自信に満ち溢れた精悍な顔つきが印象的であった。

帰国行事には、原田憲治 防衛大臣政務官、基地周辺自治体の代表者、並びに支援団体、家族等が参加し盛大に行われ、湘南水交会からは、光中会長、田中・古賀両副会長以下8名が参加し、湘南水交会の横断幕を掲げ隊員を出迎えた。

草野指揮官から、「ただいま帰国しました!人員器材異常ありません。」と報告されると、大臣政務官からは、「日中気温が50度にも及ぶ過酷な環境の中での任務完遂と無事な帰国を喜びたい!」と隊員の労を労っていた。

 今後厚木基地は、P−1への転換訓練が本格的に始まることから、暫くは海賊対処行動航空部隊の派遣は、他の基地からの派遣となる。
                               
                              (小松担当幹事 記







                               (星担当幹事 撮影)