湘南水交会、厚木空神社(靖國社)第63回例祭に参列

4月5日(日)、湘南水交会(会長 光中義隆)は、神奈川県大和市にある深見神社において挙行された、第63回厚木空神社(靖國社)例祭に参列した。

この厚木空神社は、昭和19年11月に旧海軍厚木飛行場(現海上自衛隊・厚木航空基地)の敷地内に、天照大神を祭る社殿と首都防衛の任に当たっていた海軍第302航空隊の殉職将士を祭神とする社殿が鎮祭建立されたものである。しかし、終戦後に進駐してくる米軍が社殿を破壊することを恐れた若手将校により、祭神103柱の霊璽簿と鎮祭の時賜った宝剣(靖國神社宮司鈴木孝雄陸軍大将から奉納された靖國刀)とともに深見神社境内に奉遷された。

その後、昭和26年、新たに祭神として当地出身で明治10年の役以来の戦没者を合祀し、厚木空神社を宝剣靖國刀に因み靖國社と改め毎年4月第1日曜日を例大祭の日と定め祭事が行われている。

今年の例祭は、桜舞い散るどんよりとした天候の中、深見神社主催のもと、厚木空神社奉賛会(厚木302空会)会員、深見神社奉賛会会員、地元戦没者ご遺族、地元消防団団員、並びに近隣神社等の役員約70名が参列して、厳粛に行われた。祭事の間はまるで天から見ているかのように小雨が止み、参列者を労うかのようでもあった。

湘南水交会からは、清ア顧問、光中会長、田中副会長他が参列し、海軍第302隊会員から当時の様子を伺うなど、有意義な時間となった。

深見神社に國社がある経緯を知る者が数少ないことは、残念なことであるが、厚木空神社奉賛会(厚木302空会)の方々が90歳という高齢になろうかとする現状を踏まえ、また先人の方々のお蔭で今があることを考え、湘南水交会としても、これまでと同様に本慰霊行事を支援していく所存である。

(小松担当幹事 記)

  

(小松担当幹事 撮影)