「保育研修及び第4航空群緊急登庁支援研修への参加」

水交会湘南支部は、平成28年7月11日(月)に設立された厚木航空基地ファミリーサポートセンター(At-FSC) の業務活動の一環として、第4航空群が11月8日(火)早朝に実施した緊急登庁支援訓練を研修した。

At-FSC事務局長でもある安田湘南支部副会長以下3名が0700から約2時間、訓練場所である基地隊J53隊舎において、他のAt-FSC支援団体会員(At-FSCは、厚木航空基地支援6団体の協賛で構成)と伴に、基地隊隊員が支援する状況を見学した。

警急呼集後登庁した隊員達は、託児所の開所指示を受け、隊舎での受け入れ準備を開始。隊舎1階入り口付近に受付と受け入れ時の健康診断を実施する救護所、勤務員待機室、仮眠室、給湯室、預かり所×2室を手際よく開設。

子供らとともに出勤した隊員が同隊舎に集り、衛生隊スタッフによる健康診断の後、育児担当隊員及び事務官に子供を託しそれぞれの部隊へと戻った。

環境の変化と見慣れない人々に泣く子供らもいて、心配そうな面持ちで我が子を見つめる母親もいたが、任務のためと部隊へと戻って行く光景に、隊員が安心して勤務に邁進できる環境が徐々に確立されつつあると認識した。

更にこの制度を有効にするため、5日間が限度の同支援とAt-FSCがタイアップし、同支援態勢をAt-FSCがそのまま引き継ぐような業務活動は出来ないものだろうかとの前向きな所見も現れ、本訓練研修の成果は十分にあったものと思われる。

また、過日機会を得て、安田事務局長以下の3名は、厚木基地近傍「綾瀬中央幼稚園」での保育研修も実施した。

これは、緊急登庁時の隊員家族一時預かりを担任する厚生隊家族支援担当の事務官等が、当該施設を通じ、保育に関する基本心得や注意事項等を研修するもので、At-FSC事務局としてもその状況を見学したものだ。

At‐FSCでの家族支援は子育て経験のある提供会員が過去の育児経験との大きく異なる点を認識することが必要で、子供のアレルギー等を考慮した昼食風景や、特に注意を要する衛生管理面等を重点的に研修した。

今次の訓練・研修等を通じ、真摯に従事する隊員達のたゆまない努力に敬意を表するとともに、今後は、隊員家族の面倒をみるこれら制度の重要性を再認識するとともに、At-FSCと厚木基地との意志疎通を益々促進し、更なる支援態勢の充実を進める必要があると強く認識した。

特に、児童を預ける依頼会員と預かる提供会員との間での信頼関係の育成が最も重要であり、今後は、そのための両者による交流会等を計画実施していく方向で、双方とも積極的な参加が望まれる所以である。

(堀担当幹事 記)

 


(堀担当幹事 撮影)