ソマリア沖・アデン湾派遣海賊対処水上部隊の出港見送り
湘南水交会では、7月6日ソマリア沖・アデン湾派遣海賊対処水上部隊の出港を功刀会長以下会員多数が横須
賀吉倉岸壁にて見送った。
本派遣は在原政夫1佐を指揮官とする第2護衛隊「はるさめ」と「あまぎり」であり、「はるさめ」が横須賀
から、あまぎり」は舞鶴からの出港となった。すでに派遣されている第8護衛隊は今年3月末から任務を開始し
100隻以上の商船を護衛しており、第2護衛隊はこの任務を引き継ぐこととなる。
部隊は「海上における警備行動」の命により派遣されており、6月24日に成立した外国船舶をも海賊から保
護できる海賊対処法の施行は7月末になりそうである。
出港行事はあいにくの小雨であったが、松岡貞義横須賀地方総監執行の下、浜田靖一防衛大臣、小泉純一郎元
総理等国会議員、政府関係者、7艦隊司令官等米海軍指揮官、統合幕僚長、海幕総務部長、自衛艦隊司令官等部
隊指揮官、日本船主協会、湘南水交会他関係団体、そして隊員家族等合わせて600名をこえる人々が参加して
、清々と行われた。
インド洋派遣以来、出港行事は見慣れた風景となっているが、今回目を引いたのは、日本船主協会の見送りで
あった。岸壁においては当協会により「ありがとう!海上自衛隊」の字幕が掲げられ、行事では当協会会長(宮
原耕治日本郵船会長)等から第2護衛隊司令、「はるさめ」艦長に花束が贈呈された。派遣隊員は大いに勇気づ
けられたものと推察する。
最近まで、洋上では行き会う外国商船は護衛艦に敬礼してくれるものの、日本の商船が敬礼することは極めて
稀であり、国際慣習からみても寂しい状況であった。しかしこの海賊対処を機に状況は変化するのではないかと
期待している。
14時前「はるさめ」は岸壁を埋め尽くした見送り人を後に舫をとき、勇躍アデン湾へ向け出港した。
灼熱の海域での緊張した任務は過酷であろうが、誇りをもって任務を完遂し総員が無事帰国することを祈念す
るものである。
(安田常務理事 記)
(湘南水交会 岩岸常務理事掲げる旗の下、落合顧問、功刀会長、清崎副会長)
(他、田中理事、安田、齊藤、星常務理事参列)
(帽振れ!総員無事帰還を心より祈念致しました。)
(安田、星常務理事 撮影)