砕氷艦「しらせ」の帰国行事に参加

令和4年3月29日(火)、横須賀地方総監部吉倉岸壁において第63次南極地域観測協力に従事していた砕氷艦「しらせ」の帰国行事が行われ、湘南水交会から中田会長と行事同行希望者の中で当選された有志会員1名が参加した。 

しらせ艦長以下約180名の乗員は、約5カ月にもわたる長期航海を通して、観測隊員と全行程をともにしながら、1人の新型コロナウイルス感染症患者を出すこともなく、9年連続となる昭和基地沖への接岸を達成し、昭和基地に対する輸送業務の全量輸送を完遂したほか、各観測拠点への人員等の輸送、昭和基地内施設の建設・補修、並びに地球環境変動の研究に大きく貢献したとのことである。

同行参加された有志会員の方は、ラミング(氷厚約1.5メートル以上の氷に対し、いったん艦を200〜300メートル後退させ、最大馬力で前進し、氷に体当たりするとともに氷に乗り上げ、艦の自重で氷を砕く方法)で剥がれた水線下(船底)の塗装を間近で見て、南極の厳しい環境の中を乗り越えて帰国した砕氷艦「しらせ」の雄姿に感激されていた。 

新型コロナウイルス感染症予防の観点から式典への参加者は限定されたが、しらせ乗員のご家族約150人と、横須賀市長をはじめ文部科学省や海上保安庁等からのご来賓の見守る中、酒井しらせ艦長の帰国報告の後、山崎統合幕僚長の訓示を下統合幕僚監部運用部長が、山村海上幕僚長からの慰労の辞を齋藤海上幕僚副長がそれぞれ代読し、任務の完遂と無事の帰国を祝った。 (中田会長 記)


  
  (中田会長 撮影)