令和4年度湘南水交会総会

湘南水交会は、6月9日(木)、やまと芸術文化ホール(神奈川県大和市)において、年ぶりとなる令和4年度湘南水交会総会・防衛講演会を開催した。

総会に先立ち、過去の大戦等で亡くなられた海軍の英霊、創立70年を迎えた海上自衛隊で殉職された隊員並びに前回(平成31年度/令和元年度)の総会以降にお亡くなりになられた42名の会員のご冥福を祈り、「国のしずめ」の流れる中、物故者のお名前を読み上げ黙祷を捧げた。その後、前回の総会以降に叙勲の栄に浴された17名の会員を披露した。また総会・防衛講演会の開催に対して杉本正彦水交会理事長、佐藤正久参議院議員、宇都隆史参議院議員から頂戴したご祝辞を披露した。

総会は、中田会長の挨拶の後、@令和3年度の活動報告及び収支計算書並びに監査報告、A令和4年度の活動計画及び収支予算書、について報告した。Aに関して参会者からは、新たな水交会支部設立に関する情報提供、厚木基地マーカスへの支援についての質疑が為された。続いて、令和4年度湘南水交会役員等(案)の選任について選任を求め了承された。

次に、感謝状等の贈呈、新旧役員の紹介に移り、令和2年度に退任した村上雅英幹事、今年度退任する明石健次副会長、森川一朗幹事、植松則彦幹事へ感謝状を贈呈した。欠席の鮒田英一幹事、清崎忠圀顧問、安田義人顧問、田中弘邦副会長の功績についてそれぞれ披露した。また、新役員として選任された佐々木輝幸・渡邊剛次郎・大島孝二・大判英之・岡田真典・浅岡哲史・小俵和之担当幹事 7名の役員を紹介した。

最後に、連絡事項として、@厚木ファミリーサポートセンター関連事項、A各種行事(神雷部隊慰霊祭、ゴルフ同好会、史跡巡り研修、鍋祭り・ビール祭り、厚木基地訪問、護衛艦等修理地回航時の体験航海)、B役員等への連絡及び会員情報についての説明、C連絡案内のためのメールアドレス登録のお願いの後、昨年度作成した湘南水交会の幟(のぼり)を紹介して総会は終了した。 

 3年ぶりの総会、53名の会員が参会された。シリウスの会場は久しぶりに相見える場となり、総会の始まる前には顔見知りの会員相互に笑顔を浮かべつつの挨拶、言葉を交わされる姿が随所に見られた。今回、総会後に行ってきた懇親会はコロナ終息が見通せないなか慎重を期し中止した。今後は、会員相互の交流の場を許される限り追求し、湘南水交会の良き会風の醸成、継承に心がけたい。 (畠野広報担当幹事 記)


  

   
 (畠野広報担当幹事 撮影)

 令和4年度湘南水交会防衛講演会

総会に引き続いて、第51航空隊司令 山内康司1等海佐を講師に迎え、「海上航空部隊の研究開発の現状」と題した防衛講演会を開催した。

前段は、海上自衛隊航空部隊において研究開発の専任部隊である第51航空隊の位置づけや60年に及ぶ部隊の歴史についてビデオを交えて説明があった。後段は、現在固定翼哨戒機の主力であるP-1型哨戒機の現状や開発途次にあるSH-60Lについての主要な取り組み、将来にわたっての課題について赤裸々に説明・紹介があった。
 参会者のなかの海自OBの多くが現役時代は搭乗員、整備など航空関係者であり、スクリーンに映し出される映像を食い入るように見つめ、なかには懐かしさのあまり涙を浮かべる参会者が見られた。
 本講話は1時間15分という限られた時間のなか、航空部隊の研究開発というやや専門的な分野を、山内講師が言葉を選び、映像にも工夫を凝らし、航空関係者以外にも分かりやすい内容を紹介していた。参会者にはまたとない有意義な機会になったと察せられた。

時間の関係上、質問者を一人に限定せざるを得ない状況となった。日米の装備品取得の違いに関する質問が為された。講演会が終わった後、質問者にOBが数名集まり、補足説明を行っていた。防衛講演会をきっかけに交流の場が広がる機会、コロナ禍以前は普通にあり気にも留めなかったが、貴重な機会であることを改めて感得する時間となった。

新型コロナ感染防止への対応から3年ぶりに防衛講演会を開催できたが懇親会の実施には至らなかった。今後も対策には万全を期しつつ会員相互の交流の場を模索していきたい。 (畠野広報担当幹事 記)

 
  (畠野広報担当幹事 撮影)