砕氷艦「しらせ」帰国行事に参加

  令和5年4月10日(月)、横須賀地方総監部吉倉岸壁において第64次南極地域観測協力に従事していた砕氷艦「しらせ」の帰国行事が行われ、湘南水交会から中田会長と行事同行希望者の中で当選された有志会員ご夫妻が参加した。 

 雲一つなく晴れ渡った青空のもと、オレンジ色の船体とラミング(氷厚約1.5メートル以上の氷に対し、いったん艦を200〜300メートル後退させ、最大馬力で前進し、氷に体当たりするとともに氷に乗り上げ、艦の自重で氷を砕く方法)で剥がれた水線下(船底)塗装を覗かせる雄姿を前に、帰国の歓迎行事が行われた。

 はじめに、波江野しらせ艦長から南雲統幕副長(統幕長代理)に対する帰国報告の後、必要な物資の全量輸送及び野外観測等の各種支援の完遂により今次南極地域観測に多大な貢献をした功績で砕氷艦「しらせ」に対し第2級賞状が授与(写真4)され、「総行動日数151日、総行程約2万kmの長期航海を行い、10年連続の昭和基地沖接岸を達成し、全任務を完遂したことに対する慰労、並びにご家族に対する感謝」の訓示があった。

 また、酒井海幕長からの慰労の辞では、上記のほか、「地球規模のメカニズムの解明に関する研究への貢献と、今回初めて南極における「しらせ」の実際の活動状況をリアルタイムで国内に発信し海自の幅広い活動について理解を得たことは大きな成果」との高い評価があり、ご家族を含めた関係者・ご来賓全員で任務の完遂と無事の帰国を祝った。   (中田会長 記)


 

 (中田会長 撮影)