護衛艦「はるさめ」帰国行事参列

 11月29日(日)午後、横須賀吉倉岸壁で、ソマリア沖・アデン湾派遣海賊対処水上部隊の第2護衛隊「はるさめ」(艦長:橋向亮介2佐、乗員約190名)の帰国行事が行われ、湘南水交会から落合顧問、功刀会長、清崎副会長、中村理事長ら7人が参列した。

 当日は、あいにくの曇り空で海面を白波が覆う肌寒さであったが、岸壁を埋め尽くしたご家族、隊員、来賓、海上保安庁、日本船主協会等関係者数百人が出迎える中、午後2時過ぎ「はるさめ」が勇姿を現し、長期間にわたって緊張を強いられた護衛活動と長期航海の疲労を微塵も感じさせない、スマートな入港作業を目の当たりにして、隊員の士気・練度の高さに、艦艇OBの一人として我が事の様に誇らしく思った次第である。 

 在原政夫1佐を第2次の派遣水上部隊指揮官とする第2護衛隊「はるさめ」と「あまぎり」の各艦は、7月6日にそれぞれの母港である横須賀と舞鶴から出港し、7月末の現地到着後から11月初旬までの約3ヶ月間、護衛活動(船舶の護衛回数34回、護衛隻数248隻)に従事し、立派に任務を完遂しての帰国であり、入港直後に在原隊司令から杉本正彦自衛艦隊司令官に対し、岸壁において、参列者の見守る中で帰国報告が行われた。

 これを受けて、杉本自衛艦隊司令官から「派遣海賊対処水上部隊の先駆けとして見事に任務を完遂し、1隻の被害も出さなかった実績は、世界各国の関係機関からも高い評価を得ている」との訓示があり、引き続き、来賓の吉田雄人横須賀市長からは「はるさめの活躍は、国際社会への大きな貢献である」との挨拶があった。
 
 最後に在原隊司令から、「モンスーンの舞う中で暑さと戦いながら、隊員が日頃の訓練の成果を発揮し、任務を達成できたのも、全面的に後方支援による協力の賜」とのお礼の挨拶があり、帰国行事は寒気も吹き飛ぶ熱気のうちに粛々と終了した。
                                       
                                               (菅原常務理事・記)


 

 

                                                     (菅原常務理事 撮影)