『砕氷艦「しらせ」横須賀帰港及び
               横須賀総監部逸見岸壁及びヘリポートの完成披露行事に参列』

 平成22年4月15日1445頃、すでに南極観測支援の任務を終え東京晴海に係留中であった砕氷艦「しらせ」が、多くの乗員家族、関係機関、自衛隊各支援団体等の関係者多数の体験航海を兼ね新設完成した横須賀総監部逸見岸壁に最初の艦として横付けし、「しらせ」艦長から松岡横須賀地方総監へ帰国入港の報告がなされた。
 引き続き松岡総監から、逸見岸壁およびヘリポートの完成挨拶が行われた。当日は、気温
8℃くらい、小雨降るまさに春から真冬へUターンした大変寒い中ではあったが、横須賀市長、同市議会副議長、神奈川県県議会議員8名、横須賀市議会議員、県隊友会会長、藤沢防衛協会会長、湘南水交会功刀会長、在日米海軍司令部参謀長等多数の来賓、部隊側は自衛艦隊司令官始め各級指揮官等多数が参列し、吉田横須賀市長の祝辞によりその完成を祝った。
 式典開始直前、館山の第21航空群所属のヘリコプターが群司令とともに新装のヘリポートに着陸した。

 新設の逸見岸壁は、平成13年度から調査、設計、平成17年度から工事に着手し約5年の歳月をかけ完成した。岸壁は長さ353メートル、幅28メートル、水深11メートルであり、海自が保有するDDH「ひゅうが」等各種の大型艦艇はすべて係留が可能であり、「むらさめ」型護衛艦ならば、縦に2隻係留することができる。また本岸壁は、阪神淡路大震災等の教訓を踏まえ、同程度の地震が発生しても、物資・人員等の輸送拠点として機能できる構造となっている。一方ヘリポートは、東西南北に50メートルを有する広さであり、自衛隊すべての各種ヘリコプターの離着陸が可能である。離島における急患輸送や人員・物資の輸送等の効率的な運用に大きな期待が寄せられている。

 「しらせ」の体験航海には、中村幹事長、古賀幹事、星常務幹事及び杉山会員など10名近い湘南水交会会員も参加し、また逸見岸壁・ヘリポートの完成披露には功刀会長、清崎副会長始め岩岸常務幹事ら数名が参列した。本岸壁及びヘリポートは総監部庁舎の前面に位置しており、今後の横地隊の一層の機能発揮が大きく期待できると感じつつ岸壁を後にした。
                             (清崎副会長 記)














                                      (古賀幹事 星常務幹事 撮影)