護衛艦「むらさめ」海賊対処に向け横須賀出港 見送り

 5月10日()1015、護衛艦「むらさめ」が海賊対処法に基づき、ソマリア沖のアデン湾に向け横須賀総監部吉倉岸壁から出港した。

 晴天の下、「むらさめ」艦上では、出港前の短い時間ではあるが見送りの家族等の暖かい励ましと無事の帰国をとの姿が随所に見受けられた。0935「むらさめ」艦内において、楠田防衛大臣政務官への出港報告が、派遣部隊指揮官第1護衛隊司令篠村靖彦1等海佐から行われ、その後松岡横須賀地方総監により出港行事が執り行われた。
 楠田政務官及び杉本自衛艦隊司令官からそれぞれ訓示が、そして篠村1佐の力強い出港挨拶、最後に市長等6団体から花束贈呈が行われた。吉田横須賀市長始め各界の代表、海上保安庁、日本船主協会、米海軍等多数の参列者があった。その中で、特に日本船主協会から整列する乗組員に対し、「宜しくお願いします。」の一言が強く印象に残った。

 ソマリア沖では、既に130回に及ぶ護衛任務において、800隻を超える船舶を護衛している。

 1015出港準備を完了した「むらさめ」は、横須賀音楽隊の演奏の中、岸壁一杯の乗組員の家族、楠田政務官始め各級指揮官及び隊員そして湘南、横須賀両水交会、隊友会等多くの協力団体等の見送る中岸壁を離れた。また在泊艦艇から「安全なる航海を祈ります。」の信号を受けながら「長一声」の汽笛と共に、真っ白い制服の乗員は「帽振れ」を行いつつ力強く出港して行った。 

湘南水交会から見送りに参加した、落合顧問、副会長等会員8名は、「むらさめ」艦長菅野正隆2等海佐はじめ乗組員約200名の無事の任務達成を心から祈念し岸壁を後にした。

 今回の派遣部隊は、大湊を出港した護衛艦「ゆうぎり」と共に現地に向かい、5月下旬に護衛艦「おおなみ」および「さわぎり」と交代の予定となっている。
                                      (清崎副会長 記)







                                               (古賀幹事 撮影)