湘南水交会「史跡めぐりの会」9月実施報告
(造幣局東京支局 施設見学)

 921日(火)、残暑厳しい中、造幣局東京支局の施設見学会が実施されました。軽部会員ご夫妻のお世話の下、125015名の会員が山手線「大塚駅」ホーに集合。直ちに豊島区東池袋にある東京支局に移動し、1300から職員の武内英二さんの案内で展示室及び工場見学ツアーを開始。 

 

 東京支局は、明治
12年大蔵省内に造幣局東京出張所が設けられ、明治40年に廃止された。その後、昭和47月、貴金属製品の品位証明を主業務として東京市麹町区(現在の千代田区)に造幣局東京出張所が設けられました。そして、昭和1411月には、業務拡充のため豊島区の現在地に移転し、昭和14年に勲章、昭和16年に貨幣の製造を開始して、昭和189月に造幣局東京支局となった。平成154月からは独立行政法人となって現在に至っています。職員は約120名とのことでした。

 なお、造幣局は、貨幣製造を主な業務とする独立行政法人で、大阪に本局(主として貨幣の製造)、広島にも支局(東京とほぼ同じ業務)があります。ちなみに紙幣は財務省印刷局で印刷されています。

見学に先立ち、造幣局の沿革、プルーフ貨幣や勲章等の製造過程などの説明ビデオを鑑賞した。引き続き展示室を見学、プルーフ貨幣(収集用として作られる表面が鏡のように光沢のある貨幣)セットの製造、勲章・金属工芸品の製造、貴金属製品の品位証明(この試験に合格したものには「ホール・マーク」が打刻される)、地金・鉱物の分析試験などにつての展示品を見学した。

 工場見学では、勲章及びプルーフ貨幣セットの製造工程を見学した。

勲章の製造工程では、熟練の職員が精巧な技術と細心の注意の下で芸術品とも言える勲章を製造。このような特殊技術の伝承、維持向上には苦労があるようで、ニーズに応じて都道府県等の公共団体の要望などに応じてバッジ、メダル、飾り額などの金属工芸品が製造されています。

平成19年に地方自治施行60周年を迎えたことから、新たな地方自治の時代における地方活性化という願をこめて、記念の千円銀貨幣及び500円バイカラー・クラッド貨幣が平成20年度から約8年間に亘って、47都道府県ごとに、それぞれの地域を代表する風物、イベント等を織り込んだデザインにより順次発行されているそうです。
 1500までの短時間の見学会でしたが、日頃目にできない勲章などを見ることができ、有意義な時間でした。

 見学会終了後、池袋サンシャインの近くにある巣鴨プリズンの跡地(東池袋中央公園)にある碑に参拝しました。




                             (中村幹事長 記 撮影)