湘南水交会史跡巡りの会 

記念艦「三笠」復元50周年記念演奏会を鑑賞

(湘南水交会から13名参加)

 方位「東9°30′」艦首を皇居に向けて、大正14年10月22日横須賀港(現三笠公園)の岸壁に着座した戦艦「三笠」の復元50周年記念演奏会が、5月14日(土)「よこすか芸術劇場」において海上自衛隊横須賀音楽隊・米海軍第7艦隊音楽隊の合同演奏により開催され、湘南水交会の同好会である史跡巡りの会員13名が鑑賞した。

プログラムの演奏に先立ち日本海海戦を彷彿させるような戦闘ラッパ「右舷砲戦用意、距離6,400m」が、入場者約1,200人の大ホールに鳴り響いた。最新最高の音響機構を備え本格オペラ仕様の大劇場のステージに37名の音楽隊員が着席し、各パートにスタンバイした。隊長手塚裕之3等海佐が指揮台に登壇して「第一部」の開演となった。

行進曲「敷島艦」を始め「海軍記念日を称ふる歌」まで、テノール歌手安保克則氏外3名のメンバーによる熱唱と共に全6曲が演奏された。「第二部」は第7艦隊音楽隊海軍大尉ロバート・レン隊長が指揮を執り、グレン・ミラーで周知の「セントルイス・ブルース」「ベニー・グッドマン・メドレー」までアメリカンジャズのムードを満喫させてくれた。フィナーレは6曲目の日本歌曲「ふるさと」で、舞台と客席が一体となった大コーラスで締めくくった。聴衆の鳴り止まぬ拍手の中でアンコール曲は大多数の人々が期待していたのであろう行進曲「軍艦」が日米合同音楽隊によりコーラス付で演奏された。拍手はやがて手拍子に変わり4層までバルコニー席があるメインホールに管楽器が鳴り渡り、明日への活力が漲るような、ときめきの一刻を過すことが出来た。
                                                     (軽部一夫会員 記)