全国戦没者慰霊大祭及び神奈川県戦没者追悼式に参列

『第33回全国戦没者慰霊大祭及び神奈川県戦没者追悼式に参列』

 酷暑の8月15日(金)、國神社における第33回全国戦没者慰霊大祭に、「英霊にこたえる会」神奈川県本部会員である湘南水交会代表として2名の理事(中村、武田)が参列した。

 昭和天皇の「終戦ノ詔書」を拝聴してから63年目を迎えた当日は、この夏2番目の猛暑に見舞われたにもかかわらず、遠方から多くの人が大型バスを連ねるなどして参拝に訪れていた。当日は、小泉、安倍の両首相経験者が参拝に訪れたものの、福田首相は当然のごとく参拝しなかった。

 慰霊大祭は予定の9時を少し過ぎたころから開始され、玉串奉奠においては、拝殿に参列した総員が「英霊にこ
たえる会」の堀江会長、統幕長(代理)、陸・海幕長(代理)、空幕長、林崎水交会会長等及び各県の遺族会等の団体ごとに、順次本殿に移って拝礼した。堀江会長は、祭文の中で「…(前略)…安倍総理の退陣は、我が国にとっても、また、私ども英霊顕彰の運動に係っている者にとっても大変不幸な出来事であったが、更に衝撃的なことは、かつて官房長官当時、「国立の無宗教戦没者施設の建設」について私的諮問機関を設けて答申させ、「政治問題になるなら避ける」、「友人のいやがることを貴方はやりますか」と言って國神社不参拝を表明した福田総理が誕生したことである。…(中略)…自由民主党は運動方針の一つに「國神社の参拝を受け継ぎ、国の礎となられた方々に対して謹んで哀悼の誠を捧げ不戦を誓い、恒久平和への決意を新たにする。」と明示し、総理の國神社参拝への意欲をにじませていたにも拘わらず、國神社不参拝を明言する人物を自民党は総裁に選んだ。…
(後略)…」と、福田総理及び自民党を痛烈に批判した。

更に堀江会長は、國問題は、このところ静謐を保っているが、我々にとっては正に冬の時代に遭遇しているということであり、福田内閣の今後の帰趨や、総選挙の結果如何によっては一挙に氷河期に突入することになり、これはとりもなおさず実質的に國神社の無視に発展しかねない事態であると述べるとともに、最後に國神社の参拝者は若年層も多くなっており、遊就館を参観して我が国の近現代史を探求しようとする姿勢が高まりつつあり、一億国民からみれば、まだまだ極く一部ではあるが、ご英霊の遺徳を偲び、ご英霊が祖国に寄せられた熱い思いをしっかりと受け継いでいこうという気持ちが満ち溢れてきたこと、これらの国民の声を受けながら、まず総理の公式参拝を実現させ、ご親拝の道を啓かなければならないこと、更に近い将来国家護持を実現する必要があり、この実現のため各種運動をより一層力強く推進することを誓う旨を述べ祭文を締めくくった。

 同日、横浜市港区最戸にある神奈川県戦没者慰霊堂においては、小菅寅一(神奈川県遺族会会長)「英霊にこたえる会」神奈川県本部会長、ご遺族、松沢県知事はじめ約150名の参列者の下、慰霊祭が執り行われた。県下の5万8,000名に及ぶ戦没者の御霊に対し、武道館で行われた中央式典に合わせ、正午に黙祷を捧げ、引き続き慰霊の辞、献花等が厳かに行われた。湘南水交会からは、同会の理事である落合会長が参列した。
      
                                            (武田常務理事 記
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