鶴岡八幡宮雪洞（ぼんぼり）祭「吹奏楽の夕べ」に協力

　鶴岡八幡宮ぼんぼり祭の初日、８月７日（日）の夕刻、本宮を臨む舞殿前で海上自衛隊横須賀音楽隊による奉納演奏「第３５回吹奏楽の夕べ」が開催され湘南水交会はそれに協力した。

この奉納演奏は、「ぼんぼり祭」の大きなイベントの一つに位置付けられ、昭和５０年に鎌倉水交会主催で始まり、平成１５年からは鎌倉商工会議所と鎌倉市観光協会の共催かつ湘南水交会と鎌倉防衛協会の協力で実施されたもので、当日は、功刀会長、清�ｱ副会長、松岡幹事長ほか３名の担当幹事が、この演奏会を支援した。

　「ぼんぼり祭」は、毎年８月の立秋の前日から９日まで行われる鎌倉の夏の風物詩とも言える祭りであり、鎌倉を訪れる人たちに少しでも鎌倉の文化に触れて貰うため、高浜虚子、里見�ｸなどが発起人となり、鎌倉ペンクラブや鎌倉在住の名士の協力を得て昭和１３年から始められたもので、祭りの期間中、鎌倉在住の文化人、各界の著名人に揮毫を戴いた書画がぼんぼりに仕立てられ、参道に奉納、展示される。今回は７３回目となり、３月に発生した東日本大震災からの復興を願うメッセージや、なでしこジャパンの似顔絵等の約４００点の多彩なぼんぼりが奉納されていた。

　午後、八幡宮に到着した隊長の手塚２佐ほか３７名の隊員は、猛暑の中、手際良く舞殿前に演奏会場を設置、演奏に臨んだ。演奏が始まる１時間近くも前から会場周辺と本宮へ続く大石段は大勢の市民と観光客で埋め尽くされるなか、１７００から鶴岡八幡宮の小峰禰宜の挨拶に続いて総合司会の浜田氏が横須賀音楽隊の活動等を紹介し、市川海士長の進行で「『うみ』唱歌によるファンタジー」を皮切りに「上を向いて歩こう」「あの日聞いた歌」等次々と演奏され、素晴らしい演奏にアンコールの拍手が鳴り止まず、最後は行進曲「軍艦」が聴衆の手拍子と共に演奏され、吹奏楽の夕べは幕を閉じた。

　演奏会終了後、薄暗くなりかけた境内では、巫女さんがぼんぼりに一つ一つローソクを灯し始め、夜の帳に包まれる頃には立ち並ぶ数百のぼんぼりの明かりが境内にゆれ、幻想的な風情を醸し出していた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（齊藤担当幹事　記）

　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（武田、齊藤担当幹事　撮影）