第 1 章
彼女の借金
 私が借金問題と関わり始めたのは結婚する前、今の妻と付き合っていた時である。ある時、その彼女がお金に困っている事を知る。理由はお家の生活が苦しい時に借りたサラ金への返済に困っているとの事だった。
 心配だった私は中々受け取ろうとしない彼女に多少強引にお金を貸した。詳しい月数は覚えてないがそれから半年〜一年、私は彼女に合計20万近くのお金を貸した。
同棲・そして結婚
 就職したのを切っ掛けに私は彼女と同棲を始める。同棲を始めて7ヶ月赤ちゃんができる。いろいろ迷いはしたが、いずれは結婚を・・と思っていたので、結婚を決意する。
 結納を前に私は伯母に呼ばれ、「結婚するといろいろお金が必要になる時がある。これは貴方が本当に困った時に使いなさい。」と札束の入った封筒を渡される。後で確認するとなんと50万も入っていた。
 先に籍を入れその後結納、結納が終わった後に「生活の足しにでもしなさい」と、納めた結納金約55万を義父から返される。
返  済
 結婚した事によって妻の借金は夫婦の借金と思う様になる。※注1
借金の利率や返済方法などを聞き、試しに利息の月額を計算してみると・・・借金の元金に当てる額より利息として取られる額の方が大きいではないか!なんと馬鹿馬鹿しい事をしているのだろう!そう思った私は伯母には大変申し訳ない気持ちでいっぱいであったが、頂いた50万と義父から返して貰った結納金の残りを合わせて80万位を妻に一括返済させる。
 これで月の返済額が1万位になりこれ位なら大丈夫だと一安心し、あとの返済は妻に任せる事に・・・。

※注1勘違いする人がいるかも知れないので注意書きします。妻(夫)の借金、親、兄弟等の借金といえども保証人になっていなければ支払い義務はありません
ハガキ
 それから暫くの間は借金の事をあまり考えない平穏な日々を過ごす。時々、思い出したように返済状況を妻に確認するが、「大丈夫(^_^)」と言う言葉を聞くと安心しそれ以上は何も言わなかった。

 そんなある日、妻宛にハガキが届いている。二枚重ねで中身をめくって見るハガキだ・・・しかも送り主が誰なのかも書いていない。このようなハガキを見るのは初めてである。妻に聞いてみると「あぁ、これ・・なんでもないよ」と言う。しかし、妻の態度にとても違和感を感じる・・・さり気なく見ようとする私からハガキを慌てて取り上げる妻。何か隠してる・・・そう思った私は無理矢理見ようとする。するとハガキを破り捨ててしまった妻。
私はこのハガキの意味に気付き怒って妻を問い詰める。案の定、延滞をしている・・しかも私が最後に確認した残金より増えているではないか。

 妻の事を信用出来なくなった私は毎月の明細を確認するようになり、給料も何回かに分けて渡すようになる。
誤  算
 それから数ヶ月はまた平穏な日々が続く。しかし、長くは続かない。ひょんなことから、妻が今とは別のサラ金から借金をしている事が発覚・・・以前、伯母から頂いた大切なお金を借金の返済に充てた事がある。それにもかかわらず新しく借金をした事に対して、私は激怒し妻に初めて手をあげた。
 その後、私はサラ金のカードをすべて取り上げ、給料も妻にはほとんど渡さず、借金の支払・家賃・光熱費・食費に至るまですべて自分で管理するようになる。

 しかし、借金を早く減らしたい為にとったこれらの行動が重大な誤りであり、さらに借金問題を増やす事になろうとは今は知る由もない。注2:詳しくはノートブックにアップしています。
再  犯
 それからまた数ヶ月後に新しい借金が発覚する。その後、新しい借金の発覚が何度あったことだろう・・・。
その頃には借金が発覚するたびに妻に手をあげるようになっていた・・・。
一人悩む日々
 借金がある程度減ってはまた新しい借金が発覚する事の繰り返し・・・、サラ金のとんでもない利息を知りながら新しい借金を重ねる妻・・・、そしてそのたびに妻に手をあげるようになった私・・・。
 どうして分かってくれないのだろう!? どうして手をあげてしまったのだろう!? このままの人生でいいのか!? 離婚しようか!?・・・だいぶ前(初期の頃)からこの問題に対して自問自答し、親や兄弟等誰にも相談出来ずにずっと一人で悩む日々が続いた・・・。

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