家族の借金を発見!さあどうする?
 私は妻が隠していた借金を見つけた時は激怒してしまいました。それはそれである意味当然だと思いますが、今思い返すとそれは大きな間違いだったんですよね。借金を見つけて激怒した後に、他に隠してる借金の有無を問いただすもんだから怖くて言える訳ないんです。その上お金の管理も私でするようになって給料も渡さなくなったもんだから、私に告白できなかった借金への返済が出来なくなります。で、また自転車操業が始まって私の知らないうちに借金が増えていったのであります。

 借金を見つけたからといって殴った上に延々説教等してしまったらもう最悪です。そのような事をしたら借金を隠そうとしたり、借金について何ひとつ話そうとしない事でしょう。怒りたい気持ちはよく分かります、しかし、少し冷静になってみましょう。
内緒の借金がバレタ!さあどうする?
 多重債務者の人の中には家族に借金を隠そうとする人が多いと思います。言い辛い気持ちはよく分かります。実際私も借金で悩んでいるのを親や兄弟に相談しようと実家まで行った事あります、結局相談出来ませんでした。

 独立している人やちゃんと返済できている人等は言わなくてもいいと思います。ただそれが夫婦間であったり、前に一度でも肩代わり等の援助を受けた事がある人の場合は話が違ってきます。

 特に夫婦間の場合は長い人生の大半を良きパートナーとして過ごします。1回の嘘ならまだしもそれが繰り返されるとたまったもんじゃありません。それが本人からの告白ではなく発覚であったならなおさらです。夫婦としてこんな悲しい事はありません。そして、このような事があり一度疑ってしまった気持ちは中々消え去る事はありません。私は未だにちょっとした事で不安になったり疑ったりしてしまいます。あなたがどんなに心を入れ替えようとも相手の不安や疑いが取れるまでには長い歳月がかかります。このような事にならない為にも自分から告白しましょう。

 前置きが長くなりましたが、借金がばれた場合・・・その時にはまとめてばらしちゃいましょう。今まで言い辛くて言えなかったのなら、これをチャンスと受け止めて正直に告白しましょう。

 借金がばれる事によって怒られる事もあるでしょう、どうせ怒られるなら1回にまとめてしまいましょう。ここで嘘をついて借金を隠してもいづれは又ばれる日がやってきます。その時にはもうあなたのこれからの信用はありません。

 そして同じ事を繰り返し、それに疲れきった時には最悪の事態がやってきます。皆さんの中にはその最悪の事態が怖いから隠す人もいるでしょう、しかし、今隠して症状が悪化してばれた時には事態はさらに最悪です。
助けてと言われた!さあどうする?
 私は妻を信じられなくなった時に、お金の管理を自分でするようになったとともにサラ金のカードを全て取り上げました。妻に任せていては全く減らなかったからです。

 借金の利息を凄くバカバカしいと思った私は一生懸命返済しました。いつも最低返済額プラスα上乗せして返済し、ボーナスもほとんど借金に当てました。私はカードを取り上げ、そして管理をするようになってから一度たりとも延滞等しませんでした。ところが、このような私の行動はまたしても大きな間違いでした。

 延滞が一度もないという事は債権者から見て、もっと限度額を上げても大丈夫だと思われてしまいます。さらに一度完済した債権者からは「ご利用いかがですか?」という電話もよく掛かってきます。つまり、債権者からみてお金をちゃんと返してくれる良いお客になる訳です。

 身内が借金を一括で返済したという話をよく聞きますが、債権者から見ると「いくらお金を貸しても身内が代わりに払ってくれる」これもまた良いお客だと思われてしまうのです。

 身内が苦しんでいる本人の為を思って借金を減らすと同時に、一方では借金しやすい環境も作る事になる訳です。

 さらに簡単に身内が肩代わりをしてしまうと本人の為になりません。借金しても「どうにかなるさ」などと思わせたら最悪です。肩代わりという行為は本人が本当に心から反省しない限り全く意味の無い行為で、逆に借金しやすい環境をつくり後に借金をさらに増やす行為なのです。
隠さないで!
 先に書いたものと多少重なる部分があるかと思いますが、ご容赦下さい。

 既婚者の方で夫(妻)に内緒で借金をしている人は、たくさんいると思います。たしかに借金を隠そうとする気持ち、言い辛い気持ち、わからないでもないです。しかし、隠したままでは何も解決しません。そもそも内緒にした事で借金が増えた人が多いと思います、そのような人が内緒にしたまま借金を一人で完済できるとは思いません。よく考えてみて下さい。

 夫婦とは二人三脚で支え合っていく、一生涯のパートナーだと私は思っています。そのパートナーに、隠し事をされる気持ち・・・どんなに辛いか考えた事ありますか?そして、悩んでいるのに相談されないという事実・・・本当に辛いです。一生涯のパートナーとしてこんな悲しい事はありません。それに比べれば、借金した事なんてたいした事ではありません。

 一体何が恐いのでしょうか?離婚されるのが恐い?殴られるのが恐い?たしかに正直に告白する事によって、離婚する夫婦もいるでしょう、殴られる事もあるでしょう。しかし、それで離婚になるなら所詮それだけの夫婦だったのです。そのような夫婦はこの先、生きていく中で他の問題に直面した時、その問題を乗り超える事は出来ないでしょう。早く離婚できてよかったと気持ちを切り替え、これからの新しい人生を充実したものにしましょう。本当に相手の事を思いあえる夫婦なら必ず乗り越えられる問題だと思います。

 どんなに隠しているつもりでも、一緒に連れ添っているとうすうす気付いているものです。確認するのが恐いだけかも知れません。実際私も、疑う気持ちと信じたい気持ちが衝突して悩んでいた時期がありました。どうか相手にばれる前に告白して下さい。

 と、ここまで書いてこう言うのもなんですが・・・今の世の中、ストーカーみたいな変な人間もいますし、何をするか分からない人がいるのも事実です。告白する事が最善とは言えませんが、私個人は告白する事が最善だと考えています。
貸す側は悪い?
 ”貸す側も悪いのか!?”については賛否両論いろいろだと思うが、この事に関しては個人的に思いっきり愚痴ってみたい。

 とその前に・・・1つだけハッキリさせておきたい。お金を返せもしないのに借りる人が一番悪いと言う事を・・・。そもそも人間は生活していく中でお金を使う時にはその値段で納得して使うはずである、物を売る側も買う側もその値段で納得して売買するわけだ。つまり需要と供給が成り立っているのである。

 例えば食堂に行き食べ物を注文したとする。それを食べてみると美味しくなかったからといってお金を返して貰おうとは思わないだろう。

 お金の貸し借りについても同じ様に貸す側と借りる側・・・お互いに納得して貸し借りが行われたはずである。それにもかかわらずお金を返さないのはやはり契約違反であり、一人の人間としてのモラルが問われる。したがって、借りたお金を返さないというのは悪い事であるという事を分かって頂きたい。



だが・・・だが・・・だが・・・


これだけは言いたい・・・




何故無職の人間(妻)に融資する!?



何故、人が一生懸命借金返済してる影から誘いの電話をする!?



うちくるさりんどー! ← 沖縄方言



ふぅ〜;^_^A

さて、スッキリした所で話を戻そう。
 専業主婦に融資するのはハッキリ言って頭にくる、もちろん債権者側は夫の収入をあてにして融資するのだがそれが気にくわない。まあ、払う義務ないんだから払わなきゃいいじゃん!と言われればそれまでだが・・・

 近年、日本は不況の煽りを受けて多重債務者が急増している。もちろん借りた人に一番の原因があるのだが、簡単に融資する方にも少しは原因があるのではないか?

 もともと債権者は債務者個人の信用を担保としてお金を融資するプロのはずである。それにも拘らず多重債務に陥る人が多いと言うことは、債権者側の過剰融資や信用判断の誤りがあったとは言えないだろうか?

 平成14年4月から万が一金融機関が破綻した場合、1千万までしか保護されません。つまり、金融機関は自己責任において選ばなければなりません。もし、1億円貯金がある金融機関が破綻した場合に1千万しか戻らない場合もでてくるのです。これと同じように債権者の方々も融資した債務者が破産した場合、自己責任と言われても仕方がないのではなかろうか?

 と、このように言われない為にも過剰融資を止め、信用情報機関をうまく活用し審査をしっかりしてほしいものである。
家族にも原因はある?
 先にも述べた通り、1番悪いのは借りた本人です。しかし、多重債務に陥る原因としてサラ金などによる過剰融資や、本人に対する家族の対応なども原因の1つだと私は考えます。

 例えば、妻の借金の発覚に対して激怒したり、手を上げたりすると次から恐がって隠そうとします。又、生活費について夫が全く把握してないような場合も原因の1つです。逆に夫の小遣いが少なすぎる場合には夫が多重債務になる原因の1つになります。

 家族だからこそ信じたい、家族だからこそ助けてあげたい、という気持ちは誰にでもあると思います。しかし、先にも述べましたが安易に肩代わりなんかすると逆に借金を増やす結果になりかねません。

 私がもし、妻の借金が発覚した時に違う対応をとっていたなら、その後の状況も違ったと思います。じゃあ、「どのように対応したら1番いいのか」という話になってきますが、「はっきり言ってわかりませんというのが正直な気持ちです。

 人間は皆性格が違いますので、それぞれベストな対応は違ってくると思います。しかし、そのベストな対応により近づく事ができるのは、本人の性格を1番よく知っている家族だと思うのです。家族が多重債務者や債務整理について勉強する事によって、助けるべきか、突き放すべきかという事がある程度わかってくると思いますし、本人に立ち直ってもらう為の道しるべにもなれると思います。

 私自身、今現在ベストな対応をとっているか正直わからない状況です。ただ、何も行動を起こさなければひどくなる場合が多いと思います。何らかの形で今後の方向性だけでも、家族で話し合ってみるのも大切な事だと思います。