地域差がある!?
 特定調停では裁判所自体の方針や調停委員の考え方が一様ではない。主に首都圏などで特定調停を終えた人の投稿などをみると将来利息無しであったというのがかなり多く見かけられた。

 これは裁判所の特定調停に対する方針であったり、調停委員の頑張りが大きく影響しているものと思われる。そのような投稿を数多くみて特定調停を行った私は、裁判所の方針と調停委員の考え方のあまりの違いに言葉を失った。

 その他にも、例えば、私が特定調停を行った那覇市では全債権者を同時に同じ部屋に入れるのに対し、沖縄市の方では1時間の間に債権者は2社までしか入室できない。たったこれだけの違いでも、1対1で話し合いをするのと全債権者に囲まれて話し合いをするのでは債務者の気持ちはだいぶ違ってくる事だろう。ましてやそれが裁判所の方針の大きな違いとなると結果に差がつくのは歴然である。

そこで私はこう考える。

◎特定調停を考えている人はその地域の裁判所の特定調停に対する方針などを、情報収集できる余裕があるのならしてもいいのでは・・・

これは多重債務者がたくさん訪れるサイトで聞いてみたり、その地域のクレ・サラ被害者の会で聞いてみたりである程度の情報は得られると思う。

注意:同じ裁判所でも調停委員によってそれぞれ考え方が違うという事を忘れないでほしい。あくまでその裁判所の傾向を掴むという意味ですよ!
将来利息について
 任意整理や特定調停をする時に気になるのが将来利息だ。その後の支払を大きく左右すると思われる。将来利息が無しになればこれはありがたい事である、私の場合は1社を除いて全て18%になったわけだが、利息が18%に下がったとは言え改めて利息の大きさを痛感した。

 私が合意したT社を例にしてみると、将来利息が無しであれば支払回数は約50回であった。しかし実際の18%では支払回数が90回近くにもなってしまう。これは月の支払額によって変わってくるが、将来利息が如何に今後の支払を左右するか分かって頂けたと思う。したがって将来利息は出来るだけ無しにするように交渉しましょう。

 しかし、勘違いしないでほしい。将来利息とはあくまで債権者の方々にこのままでは支払が出来ないのでどうか利息をまけてくれとお願いし、その協力を得てはじめてまけてもらうのである。

 最近は特定調停や任意整理をすると将来利息が無しになると思っている人も中にはいるように思えるが、これはあくまでも交渉事、いや、お願い事である事を忘れてはならない。弁護士にお願いする任意整理も結局は債権者と弁護士の話し合いになるのである。したがって弁護士によって個人差が出てくるという事も忘れてはならない。

 そして一番忘れてはならないのが、債務整理に協力してくれる債権者の方々に感謝するという事である。
債務整理をする前に
 債務整理をする前に・・・

◎何故、債務整理をしないといけないような状況になったのか?

 と、いう事についてよく考えてみましょう。全く原因が分からないなんて事はないはずです。生活費が足りなかったから?、小遣いが足りなかったから?、単なる浪費?、ギャンブル?、病気したから?、失業したから?、etc・・・。

 原因が分かったらそれを改善する努力をしましょう。生活費を見直す努力、無駄遣いをなくす努力、健康管理、就職活動、etc・・・。特にギャンブルや浪費の場合はそれを辞める事によって、債務整理をしないでも返済出来る人も中にはいるでしょう。

 同じ事を二度と繰り返さない為にも原因を見つけ、再出発をする際の教訓とし、数年後にはいい経験だったと言えるようにしたいものです。