気温9℃で強い風が吹き、冷たい雨が降るあいにくの天気野中開催されたホーム開幕戦。対戦相手は、開幕戦でデンソーを4-0で撃破したSONY仙台FC。ガイナーレは、ホーム開幕戦に必勝をきすべく1週間前にチームに合流したばかり新加入のベテランMF#4木下をスタメンで起用。守備の要DF#3
山村を怪我で欠き守備に不安を残すものの、900人を超えるサポーターの応援を背にキックオフをむかえた。
前半開始早々の4分FKから失点。その後もSONY仙台FCの激しいプレッシャーの前にボールをキープする事が出来ず、ガイナーレ陣内でのゲームが続く。24分には、ファーサイドに上がったCKをヘッドで折り返され中央でドフリーの高田に叩き付けるようなボレーを決められ2失点目。ガイナーレが攻撃に移っても、個人頼みというか周りにいる選手がフォローにまわる事がなく、アッと言う間に数人に囲まれ潰されてしまい、結果的にボールを奪われてしまう。セカンドボール、ルーズボールの類いも殆どSONY仙台FCに奪われていた。
前半、ガイナーレが観衆を湧かしたのは、
16分にスローインからのボールを#11西村→#10山根と繋いで最後はフリーの#18江後がシュート。
32分、#11西村からのパスに#18江後が抜け出すもGKに阻まれる。
34分、#18山根のミドルをGKが弾き、そのこぼれ球を#4木下→#18江後→#11西村と繋ぎ最後は#2安東のミドル。
39分、#4木下からのロングボールに反応した#11西村のシュート。
後半に入って、47分#4木下のロングシュート(非常に良いシュート)あたりからガイナーレがペースを掴み出す。50分には、最終ラインからのFKを受けた#4木下がアクロバティックなドリブルでペナルティーエリアに切り込むと#10山根が#11西村にパス。パスを受けた#11西村は反転しながらシュートを放つ。惜しくもGKに阻まれるが、#4木下を中心にした攻撃が機能しはじめる。
いい感じになってきた矢先の52分、自身のパスミスを挽回しようとした#2安東が強引にタックルに行き、この日2枚目のイエローでまさかの退場。10人になると、SONY仙台FCに押し込まれる時間が続くが、61分に自陣ゴール前でのこぼれ球を#4木下が拾い#10山根→#14堀→#18江後と繋ぎ、#18江後がサイドを突破する。そして、ゴール前に走り込んだ#10山根にパスが通る。ゴールは奪えなかったが、ガイナーレの勢いは途絶えてなかった。
67分、中盤でのルーズボールを#14堀→#4木下と繋ぎ、左サイドをオーバーラップしてきた#19田村へ絶妙なパス。そのパスをダイレクトでゴール前へ。詰めていた#18江後のヘッドはクロスバーの上。だんだんゴールの気配が漂いだす。そして73分、怪我をおして出場していた#11西村を下げ#33中垣をDFに投入、DFに入っていた#22増本(昨シーズン関東大学リーグ2部:得点王)をFWに上げ得点を狙う。この采配が見事に的中する。77分、#14堀のスローインから#22増本→#14堀→#19田村と繋ぎゴール前へクロスを送ると、#18江後がヘッドで折り返した所に#22増本が押し込み1点を返す。
早く同点に追い付きたいガイナーレは、#10山根のポストプレーから#22増本のミドル。中盤からパスを繋ぎゴール前へ高く上がったボールに#10山根が飛び込むなど一気に畳み掛ける。しかし終了間際の88分、前掛かりになっていたガイナーレに一瞬の隙がうまれてしまう。コーナースポット付近でSONY仙台FCの高野がゆっくりドリブルを始めると、そのままキープすると思い込んだのか、激しく当たりに行かないガイナーレDFをあざ笑うかのように突然のスピードアップ。そのままゴールライン際を突破され、ゴール前へパス。それを花渕に落ち着いて押し込まれ痛恨の3失点目。結局このまま1-3で試合終了。
〜戯 言〜
課題も多く残ったゲームだったが、今後に期待の持てるゲームでもあったと思う。特に目立っていたのは、MF#4木下桂。流石と言える動きは、今までのSC鳥取になかったタイプの選手だ。今後、彼をどう使っていくのかによってガイナーレの順位が大きく変わるのではないだろうか?そのくらい期待できる選手だった。それとやっぱりJFL初出場初得点の#増本浩平。やはり関東大学リーグ2部得点王は伊達ではなかった。同じく2年前の関東大学リーグ2部得点王で、昨シーズン在籍した大多和卓(現:横河武蔵野FC)の8ゴールを超える事ができるか期待される。
しかしあの天気、 大人は我慢できても子供は限界だったようだ(申し訳ない..)。