今節の相手は、9位の横河武蔵野FC。J参入に崖っぷちで、これ以上負けの許されないガイナーレ。相性の悪いチームであるが、夢のJリーグを目指して勝利を目指す。
試合開始前までの豪雨は去ったが、依然強い風が吹くホームのバードスタジアム。前半風上に陣を取ったガイナーレは、この強い風を味方に付けたい所だが...。前節同様にサイドからチャンスを見い出そうとするガイナーレだったが、横河武蔵野FCにしっかりと押さえ込まれ突破もままならない。前節活躍した#13堀池もサイドのスペースを消されている為、トップスピードでボールを受ける事が出来ない。そのため、常に窮屈なプレーを強いられ持ち味を発揮出来ない。更に両SBが、攻撃に消極的な事が事態を悪化させている。ボールを奪ったあとに前への突破の意識がが皆無で、詰められるとバックパスしか選択肢がない。ここでチャレンジすれば、サイドの選手に付いていたマークもSBを意識しなくてはならなくなり、それによって出来たスペースに縦パス1本でサイドの選手を走らせたりすればチャンスが増えると思うのだが....。もしくは、ピッチをワイドに使って(大きなサイドチェンジなど)マークを分散させたい所だが、相手のプレスが強いとミスを連発し、それもままならない状態。対する横河武蔵野FCは、風下なので無理にロングボールを蹴り込む事なく足元に細かくパスを繋ぎガイナーレを翻弄。38分に中央を崩され失点を許してしまう。GK#1井上も必至に飛びついたけど、ぎりぎりポストをかすめてゴールに吸い込まれてしまった。ガイナーレは、5回連続CKのチャンスがありながら得点出来ないなど、最後までチグハグなまま前半を終える。
後半の頭から#6濱田に代え#18樋口、#13堀池に代え#24ジョと、メンバーチェンジし反撃を狙う。この交代が見事に的中。前半全く出来なかったサイドから積極的に攻撃を仕掛けて行く。そして62分、#17鶴見の突破からFKを獲る(ペナルティーアーク内)。ゴール前にはズラ〜と黄色い壁(横河の選手ほぼ全員+間にガイナーレ)が一直線に並ぶ。#19田村のキックは、一見狙い所が全く無いように見えるこの壁の上を一直線に抜け、クロスバーをかすめてゴール中央に突き刺ささる弾丸ゴールとなった。この同点ゴールで勢いを増したガイナーレは、70分にも中央で#17鶴見
→ #18樋口とつなぎ、左サイドの#31秋田へ。ボールを受けた#31秋田は、中央に切込みながらゴール前の#17鶴見に浮き球のパスを送る。そのパスをゴール正面で#17鶴見が技ありボレーで合わせる。シュートは、ふわっとした軌道を描きながら相手GKの手をかすめてゴールに吸い込まれ、ついに逆転!!
「いけるぞ!」という雰囲気がスタジアム全体を包んだ。しかし、この逆転ゴールから程なくして獲たスローインでゲームを左右する事態が起きる。スローインしようとした#18樋口に主審が突然のイエロー提示(遅延行為)。多分、5秒くらいパスの出し手を探しただけ。当然の抗議、当然認められない。で、普通に#18樋口がスローイン。主審、慌てて思い出したかのように #18樋口にレッド提示。実は、#18樋口は58分にもラフ行為でイエローを貰っていた。その為、この試合2枚目となりレッドカードで退場となる。スタジアムは大ブーイング。イエロー2枚目だという事を必至にプレーしていた#18樋口が忘れているのはともかく、主審が明らかに忘れていた(と思われる)のはいかがなのもか?。#18樋口が1枚貰っているのを分かっていたら、あの場面で2枚目のイエローを提示して退場させる程の遅延行為だったのか?
多くの疑問を残すプレーとなったが、残り10分少々でガイナーレは数的不利となってしまう。残り時間なんとか守りきりたいガイナーレだったが、終了間際の88分にスローインから中央を突破され痛恨の同点ゴールを奪われてしまう。がっくり腰を落すガイナーレ。さらなる逆転を狙おうとセンターサークルまでボールを運ぶ横河武蔵野FCの選手。諦めてしまったかのようなガイナーレと、逆転ゴールを狙おうと必死の横河武蔵野FC。この時点で気持ちが逆転してしまっている。情けない選手に「まだ終わってないぞ!」とブーイングのサポーター。残り時間、#7戸田を前線に上げて勝ち越しを狙う作戦に出るが、このまま2-2で試合終了。なんとも後味の悪いゲームとなった。
〜戯 言〜
勿体無い 勿体無い.....。
最後まで諦めるな!!