2回戦の会場は、リーグ戦でホームゲームの会場となったことのある松江市営。スタジアムDJは、SC鳥取時代にお世話になったFM山陰のファンキー稲田氏。盛り上げ方も完全にガイナーレのホームゲームのようであり懐かしささえ感じられる。完全にアウェーの洗礼となった対戦相手は、鹿児島県代表の鹿屋体育大学。1回戦では、大学シードの流通経済大学をPK戦で退け勢いに乗っている。ガイナーレは、会場の雰囲気を味方に付けて3回戦に駒を進めたい所であったが...
前半、相手の出方を見るガイナーレに対して先制点を狙って速攻を仕掛ける鹿屋体育大学。鹿屋体育大学の勢いに面を喰らったガイナーレは、鹿屋体育大学に決定期を与え続ける。GK#1井上の好守で何とか凌いでいたものの、15分に中央から手薄になったサイドにパスを通され鹿屋体育大学のDF木村に右足のアウトにかけた豪快なミドルを叩き込まれ先制を許す。鹿屋体育大学は、ガイナーレをしっかりと研究しているようで、ガイナーレのサイド攻撃をケアしながら左右両サイドバックの上がったスペースを上手く突いて攻撃を仕掛けてきた。この先制点で、鹿屋体育大学はペースを落して引き気味(5バック)に試合を進める。GKもあからさまな時間稼ぎをするなど小賢しくカチンときた。(試合後、礼儀正しく爽やかな奴だったので、まぁ許す)
徐々にボールを持つ時間の増えるガイナーレだが、如何せん自らのミスからボールを奪われたり、無駄にボールを回したり(バックパスを含む)するもんだからカウンター時でも相手に戻る時間を与えてしまいシュートすら撃てない始末。結局、前半はこのまま0-1で終わる。
後半もボールは持てるものの決定期を作れないガイナーレは、57分に#18樋口、#11西村に代え#22増本、#9小林を投入。3バックに切り替え攻撃的布陣とする。が、直後の58分に中盤でボールを奪われカウンターをくらい左サイドを突破されると、そのまま中央に切込まれゴール右隅に叩き込まれ0-2。ガイナーレは75分にCKの混戦でゴールライン際の角度のない所から#19田村がオーバーヘッド?でゴールを奪い1点を返す。この得点で勢いを吹き返したガイナーレが猛攻を仕掛け鹿屋体育大学ゴールに迫るも、またもカウンターからゴール前で左右に大きく振られてマークを外され、最後は中央で合わせられ駄目押しの3点目を奪われてしまう。結局このまま試合終了。今年も2回戦で敗退し天皇杯を終えた。
〜戯 言〜
悪い時のガイナーレ全開のゲーム。「走らない」「ラインを割りそうなボールやGKに取られそうなボールは走るのを諦める」「中盤で手数をかけ過ぎ」「カウンター時にバックパス」「セカンドボールを拾えない」「終盤にならないと必死になれない」「相手をナメている」etc...
あげればキリがないな...
決して、鹿屋体育大学が素晴らしいサッカーをしていた訳ではない。付け入る隙はあったと思う。 それだけに、「悔しい」というよりも先に「情けない」という気持ちでいっぱいとなった。
戦術がどうこうとか、選手起用がどうこう言う以前の問題。選手ひとりひとりが、もう一度なんでサッカーをしているのかを考え直した方がいい。