前節の完敗により、J参入に赤信号が灯る。しかし、昨日の試合でカターレ富山が4位以内を決めるがファジアーノ岡山が栃木SCと引き分けた為、僅かに可能性が残った。その可能性とは、ガイナーレが残りの2試合を連勝した上で得失点差を最低限『
+3 』上乗せする事、更にファジアーノ岡山が最終戦で勝利しない事。つまり、今節のTDK SC戦で勝利しないと最終戦を待たずして来期のJリーグ参入の夢は途絶えてしまう事になる。チーム関係者、選手、サポーターの運命を賭けた試合のホイッスルが吹かれる。
前半序盤は互角の展開ながら、後の無いガイナーレに硬さからか細かいミス出始める。すると、流れは一気にTDK
SCに傾き押し込まれる展開となる。スタンドからは、罵声にも似たブーイングが飛び始める。「このままズルズルとラインを下げると前節の二の舞いになってしまう」。一瞬、嫌な事が頭を過るが、今日のガイナーレは違った。リスクを恐れず前線からのプレスを強めると、TDK
SCはパスの出し所を失いプレーに余裕が感じられなくなる。そして25分、TDK SCがパスの出し所を探しつつDFラインでボール回しを始める。そこに#25鈴木が猛然とダッシュしプレスをかける。すると、焦った相手がファーストタッチを誤り慌てた隙に#25鈴木がボールを奪いそのままドリブル突破。最後は、足を掛けられバランスを崩しながらも左足を振り抜くとボールはゴール右隅に突き刺さりガイナーレが待望の先制ゴールを奪う。このゴールで硬さの取れたガイナーレはプレスを強め相手の自由を奪い、2トップの飛び出しとピッチを広く使ったサイドアタックなどでTDK
SCを押し込む展開となる。
待望の追加点が生まれたのは後半開始早々の50分、ガイナーレのゴールキックを中盤で#25鈴木が相手と競合いながらヘッドで前線にパスを送る。ボールはDFラインの裏のスペースへ。そこに飛び出した#15小澤が相手DF2人に挟まれ、激しいプレッシャーをかけられながらもドリブル突破。最後は、狙いすましたシュートがGKの左手をすり抜けゴール右隅に吸い込まれた。#15小澤は、そのままの全力ででサポーターの陣取るバックスタンドまで駆け寄り渾身のガッツポーズと共に雄叫びを上げてサポーターと一緒に喜びを爆発させた。その後、TDK
SCにミドルシュートこそ撃たれるものの主将#30小村を中心とした3バックがしっかりと機能する。負傷の#16小原の代わりに先発出場の#32水本も危な気ないプレーを見せ成長を感じさせた。62分、足を傷めた#26田村に代えて#11秋田を投入。72分、その#11秋田が左サイドのフリーのスペースに#15小澤を走らせる絶妙のスルーパス。ボールを受けた#15小澤は中央へ折り返す。一度は相手DFに弾かれるも、こぼれ球を#31尾崎が拾って再度中央へ折り返す。そのボールをフリーで受けた#14吉野が相手DFの股の間を抜くシュートをゴール右隅に突き刺し親指をくわえる『おしゃぶりポーズ』で先日生まれた赤ちゃんにゴールを捧げた。この#14吉野の今季初の足でのゴールで3-0となり会場は更にヒートアップ。この後、現在イエロー累積リーチの#14吉野を下げ#8中垣を投入する余裕さえうまれる。押せ押せのガイナーレは、84分にも自陣からのFKを途中出場の#28山本が、前目に位置取りをしていた相手GKの頭の上を越える意表を突いた超ロングシュートを直接突き刺し4-0。結局モチベーションの差を見せつけたガイナーレがTDK
SCを圧倒。最終戦に望みを繋いだ。
〜戯 言〜
龍ヶ崎行って来ます。そして絶対に勝つ!!
来期の開幕はJリーグだ!!