前節、主力を欠くTDK SCを好守に圧倒し首位を守ったガイナーレ。今節の相手は、一昨年の圧倒的な強さが戻りつつあるSAGAWA
SHIGA FC。前節も流通経済大学を相手に4ゴールを上げて快勝しており攻撃陣も好調のようだ。ガイナーレの勝利のポイントは、SAGAWA
SHIGA FC伝統のサイドアタックをいかに封じるかと言う事か?ガイナーレの両SBの裏のスペースのケアが大切となるが...。
前半開始早々、相手GKのロングキックがガイナーレDFの裏に出ると、FW中村に突破を許しあっさりと先制点を奪われてしまう。この失点で浮き足立つガイナーレ。SAGAWA
SHIGA FCの激しいプレスの前に立て直す隙すら与えてもらえない。さらに13分、左サイドをきれいに崩されて追加点を奪われてしまう。この調子だと何点取られてもおかしくない流れだったが、24分に#11阿部のパスを受けた#17鶴見が立ちはだかるDF2人の間を抜くシュートを放つ。そのDFがブラインドとなりGKの反応が遅れ、ボールはゴール右隅に突き刺ささりガイナーレが前半の内に1点を返す事に成功する。
後半に巻き返しを謀りたいガイナーレだったが、55分に守備の要である#6小原が相手FWの突破を後ろから阻止。このプレーでこの日2枚目のイエローを受け退場となってしまう。これで10人となったガイナーレだが、SAGAWA
SHIGA FCが無理をせずに引いてカウンター狙いに切り替えた事と、良い意味で開き直った事により数的不利を感じさせない動きを見せ始める。そして62分、#20冨山と#7小井手を下げて#28尾崎と#9ハメドを投入。#28尾崎のプレースキックと#9ハメドの突破力を恐れ、SAGAWA
SHIGA FCのマークが分散化された事により、SAGAWA SHIGA FCを押し込む時間が増える。何度となく訪れるチャンスとセットプレーに数的不利を忘れ、試合終了のその時まで声を枯らし応援し続けるもゴールは遠く今季初の黒星を喫した。
〜戯 言〜
大切なのは、この敗戦を引きずらない事。小原の出場停止はかなり痛いが、ここでの連敗は許されない。今節の(というか、当初からの)課題として、試合の入り方の悪さ(もう、伝統としか言えない...)と中盤で不用意な横パスを奪われてのカウンターに注意しないと駄目。特に、中盤でボールを奪われる事が多すぎる。もっとシンプルにDFの裏を狙ったパスを供給していくべき、阿部をターゲットにロングボールを集める作戦は、相手チームにかなり研究されているようでなかなかチャンスに繋がりにくい。確かにターゲットとなる阿部が抜群の強さを見せてキープ出来るが、そこからの展開にアイデアが乏しいのが原因か?
今後は、阿部を上手く使いつつ2列目の飛び出しを増やしたり、DFの裏を狙って阿部に前を向いたままボールを持たす事が出来れば、攻撃のバリエーションも増えると思うのだが...。