ホームで快勝しても次のアウェイで勝つ事の出来ないガイナーレ。前節も首位のSAGAWA SHIGA FCに惜敗し、目標である優勝が遠ざかってしまった。そんな中、ガイナーレに一人の選手が新規加入した。『野人』の愛称で知られる元日本代表FWの岡野雅行。鳥取市で「しゃんしゃん祭り」米子市で「がいな祭り」と県の二大祭りが開催されたこの日、心配された観客数は今期最高となる4.951人。祭りのなかった倉吉市からの動員が有ったとは言え、早速の「野人効果」に期待は高まった。
前半序盤は、相手に合わせたのか? はたまたプラン通りか?動きの硬いガイナーレ。相手FWの町中に、あわや先制点か?と思われる様なヘッドを許すなど不安な立ち上がり。しかし、5.000人弱の歓声が後押ししたのか徐々にペースを掴み、#9ハメドがクロスバー直撃のシュートを放つなど勢いが出始める。そして30分、#24鈴木からのパスを受けた#11阿部がDFを1人かわしてゴール右隅に先制ゴールを突き刺す。これで完全に流れを掴んだガイナーレは、前線からのプレスと、サイド攻撃により佐川印刷SCを攻め立てるものの、前半は#11阿部のゴールの1点のみ。
ハーフタイム、控え選手が練習の為にピッチにあらわれるとスタンドからは拍手と共にどよめきが起きる。その中心に入るのが#30岡野。その熱気を保ったまま後半のキックオフ。そして18分、ペナルティーエリアの少し外で#11阿部と相手DFが競り合ったこぼれ球を#9ハメドが拾い、巧みなステップでDFを惑わせ自らシュートコースを作ると間髪入れずシュート。得意の左足から放たれたシュートは、曲がり落ちながらGKの手をかすめてゴール左隅に突き刺さった。その後、ガイナーレが押し気味に試合を進めるものの膠着した展開となる。そして82分、#28尾崎に代えて#30岡野遂に登場。凄まじい歓声がスタジアムを包む。交代間もなく左サイド#9ハメドのクロスボールを#11阿部が落す。ゴール前ポッカリと開いたスペースに#30岡野が猛然とダッシュ。そして、ドフリーのまま左足を一閃!!
スタジアム全体がその弾道を見守る.......。 枠を外す。スタジアム全体から「エーーーーーーッ!!!」てな事もありながら十分にらしさを発揮した#30岡野。試合は、終了間際に#22森からのパスを受けた#17鶴見が、角度のない所から駄目押しとなる3点目を奪い勝負あり。再び上位争いに踏み止まった。
〜戯 言〜
しかし、盛り上がったね。期待以上の「野人効果」だ! 今後の集客にも繋がるであろう「らしさ」も見せてくれた。コンディションはまだまだみたいだけど、今後に大きく期待出来そうでなによりだ。
試合の方は、阿部とハメドの動きにキレがあったし、久々にスタメンの実信も持ち味を発揮してた。心配なのは、負傷退場した小原と鶴見の累積出場停止。次節は、2位のニューウェーブ北九州が相手だけにベストメンバーで挑みたかった所だけど...。ともあれ、負けは許されない事に変わりはないので選手サポ一丸となって戦って行きましょう!