前節、龍ケ崎で流通経済大学に快勝したガイナーレ。天皇杯を挟んで迎えた今節の相手は16位のFC琉球。下位と言えども、前節は首位のSAGAWA
SHIGA FCから3ゴールを奪い勝利するなど力はある。ガイナーレは、左右両サイドの#25奥山と#17鶴見が怪我の為に遠征不参加。天皇杯の札幌戦で両サイドに入り自信を付けた#19林と#20冨山の活躍に期待したい。
前半、風上を選択したガイナーレは、ピッチコンディションの影響もありショートパスを封印してロングボール中心に攻撃を組み立てる。しかし、何度も#9ハメドを走らせるが中々パスが通らずFC琉球にボールを拾われてしまう。すると22分、左サイドでパスを受けた永井(FC琉球)にドリブル突破を許すと、#28尾崎、#26橋内が呆気無く抜き去られてアッと言う間にゴールエリアに侵入されてしまう。GK#15シュナイダーが間合を詰めるが、グラウンダーのクロスボールは#15シュナイダーの脇を抜けてゴール前へと渡り、最後は松田(FC琉球)に押し込まれて先制点を奪われてしまう。「アウェーで先制される」と言ういつもの負けパターンに嫌な雰囲気が流れる。しかし27分、サイドチェンジのボールを受けた#20冨山が、ファーストタッチで空いているスペースにボールを運び、フリーの状態でボールを受けてルックアップ。中央に#11阿部と#9ハメドが走り込み相手DFを引き付け、空いたスペースに#14吉野が走り込むのを確認すると絶妙なアーリークロスを送る。そのクロスボールを#14吉野が胸でトラップすると、慌てて寄せて来たDFをキックフェイントでかわして左足を振り抜き、同点ゴール叩き出す。更に33分、右サイドを突破した#28尾崎が倒されFKを獲得。角度の無い所からのFKを#9ハメドがファーサイドへ送ると#14吉野が頭で折り返し、中央で#26橋内が押し込み逆転に成功。グッと流れを引き戻す。すると、徐々にショートパスで繋ぐガイナーレのスタイルにシフトチェンジしポゼッションを高める。そして、徹底的に#9ハメド→#28尾崎のパターンでFC琉球の左サイドを突いて行く。FC琉球のカウンターから危ない場面もあったが、良い雰囲気のまま前半終了。
後半開始早々、右サイドから#28尾崎のCKをニアで#11阿部が相手ともつれながらも頭でそらすと、上手くDFの視界から消えてドフリーとなっていた#14吉野がダイビングヘッドで3点目のゴールを叩き込む。52分には、再三のサイドアタックが効いたのかFC琉球のDF田上が2枚目のイエローを受けて退場。ガイナーレの追い風となる。その後も圧倒的に攻め込んだガイナーレは、85分に途中出場の#27釜田がミドルを叩き込み4点目。FC琉球の息の根を止めた。
〜戯 言〜
上位も勝点を伸ばした為、順位は5位のまま。しかし、2位のニューウェーブ北九州との勝点差は僅か『2』に縮まった。
この勝利は、「逆転」、「アウェイ」、「アウェイ連勝」と色々と苦手条件を克服出来たってのも大きいと思う。この勢いを止める事無く最後まで駆け抜けたい。