夢への条件 : 今節ガイナーレが勝利し、4位のSONY仙台FCが敗れる事のみ。大混戦のJFLも今節を残すのみ。その対戦相手は、準加盟チームのV・ファーレン長崎。奇跡を信じ、どらドラパーク東山陸上競技場に3.998人の観衆が詰め掛けた。
#9ハメドのキックオフシュートで始まったこの試合、ガイナーレは中盤でのチェックが速く2トップの#9ハメドと#30岡野を使ってサイドから攻撃を組み立てる。V・ファーレン長崎は、中盤でガイナーレの速いチェックを避け、中盤を省略してガイナーレの両SBの裏のスペースにロングボールを入れるものの精度が悪くチャンスにはならない。逆にガイナーレは、V・ファーレン長崎のミスやインターセプト、素早いダイレクトパス等で何度もチャンスを演出。CKなどのセットプレーも連続し先制点の期待も膨らんだ。しかし20分過ぎくらいから、オーバーペースからの攻め疲れか運動量が減り始め自陣でのパス回しが多くなる。そして35分、#9ハメドがボールキープしながらエリア内へ飛び出した#14吉野へ絶妙のスルーパス。#14吉野はGKの動きを見てゴール前にグラウンダーのクロス。そこに#20冨山が飛び込むが、僅かに合わずCKへ。そのCKを#28尾崎がピンポイントでファーサイド#14吉野の頭へ。GKは、中央の#26橋内に気を取られておりシュートに反応出来なかったが、ゴールの中に入っていたDFが必死にかき出す。そのクリアボールからスピードのあるV・ファーレン長崎のカウンターが炸裂。前掛かりになった所でのカウンターに対処出来ず、アッサリと先制点を与えてしまった。その後、何とか同点に追い付こうと必死に攻め続けるものの0-1のまま前半を終える。
後半に入ると、DFラインの裏のスペースを狙う動きが出始める。V・ファーレン長崎が、引いて守りに入る事なく仕掛けてくれたので、ガイナーレとしては戦いやすかったと思う。55分過ぎくらいからは、#9ハメドが左、#30岡野が右サイドへとワイドに開いて中央に2列目以降の選手が飛び出したり、サイドの選手が駆け上がれば2トップが中に絞る等、ポジションチェンジしながらV・ファーレン長崎のDF陣を翻弄。この時間帯、唯一危なかったのは、GK#15シュナイダーのキックが相手選手に当たり、ゴールマウスに吸い寄せられたシーンくらいか?
その時も#15シュナイダーが落ち着いて対処し事無きを得た。試合を見ていても、圧倒的なガイナーレの攻撃を前に1点ビハインドの焦りは全く無く、1点さえ入ればゴールラッシュもあるなと思えた。64分、#20冨山を下げて#7小井手を投入。すると、#30岡野が相手を引き付けて#9ハメドにパス。#9ハメドがDFを振り切ってシュート!
#14吉野に直撃..。#7小井手、#10実信のミドル等、スピードのある#7小井手の投入により攻撃のギアが格段にUPする。そして71分、スローインのボールを受けた#30岡野がサイドを突破しクロス。そこに、2列目から飛び出した#17鶴見がフリーでヘディングシュートをゴール右上に突き刺し、遂にガイナーレが同点に追い付き均衡を破る。すると、予想通りに試合が動き出す。直後にフリーでシュートを打たれるが、#15シュナイダーが好セーブ。そして75分、カウンターから#9ハメドが抜け出し、DFを引き付けて#30岡野にパス。パスを受けた#30岡野が強引にシュートに行くが、DFに当たり防がれる。しかし、そのこぼれ球を#30岡野がキープし再び#9ハメドへ。#9ハメドは、DF2枚を引き連れたまま左足で強烈なシュート。GKが弾いた所に#17鶴見が飛び込み、身体(肩)で押し込む泥臭いゴールを決め逆転に成功。そしてこの試合のクライマックスは、逆転ゴールの1分後。自陣深い位置にいた#7小井手がインターセプト。そして、前線の左サイドにいた#9ハメドへ虹の掛かるような素晴らしいサイドチェンジがピンポイントで通る。パスを受けた#9ハメドが相手DFを振り切り、低く速いグラウンダーのクロス。そこに飛び込んだ#30岡野が、倒れ込みながらもゴールに流し込む『岡野らしい』ゴールでガイナーレが
3-1 とリードを広げる。 この直後、ゴールを決めた#30岡野が『 落ち着け! 落ち着け! 』と、前節浮き足立ったチームメイトを落ち着かせる。その後、#30岡野を下げて#11阿部を投入。機を見て攻めつつも、ボールキープで時間を使い切り試合終了。
4位以内の条件の一つである勝利を手にしたが、4位のSONY仙台FCがジェフリザーブズに3-0で勝利。最終順位は昨年同様、条件圏外の5位。最終戦に気持ちを見せて90分戦い抜き、逆転勝利を手にした。しかし試合後のピッチ上は、敗れたV・ファーレン長崎とJ参入を逃したガイナーレ鳥取の両チームとも静まり返るという切ない空気だけが流れた。
〜戯 言〜
今季も終わったねぇ
最終戦は、素晴らしいゲームだった
ガイナーレは強い
最終戦は、そう実感出来るゲームだった
選手の気持ちも十分に感じられた
ハメドと岡野のコンビネーションも可能性を感じられた
それだけに悔やまれる
シーズン通して、この気持ち&気合いを持って戦えていたら…
優勝してJに行く事が出来たはずだ
この試合、特別に、いつも以上に気合いを入れていた選手も居たと思う
でも、この気合いが特別では駄目
あれが当たり前じゃなければJへは絶対に行けない
しかし、このゲームで学んだ事をシーズン通して出し切る事が出来れば、Jリーグへの夢は必ず叶うと確信出来た
技術云々じゃなくて、気持ち意識の問題
難しい事ではないはずだ
まずココから変わっていこう
これは、選手だけじゃなくサポにも言える事だと思う来期の事は何も決まってはない(岡野は来年もかな?)けど
とりあえず『来年も宜しくお願いします。』開幕戦で会いましょう!