初めてJFLシードとして出場となった今回の天皇杯。初戦の相手は、J2で6位のコンサドーレ札幌。Jリーグ参入を目標とするガイナーレにとって、自分達の力がどの程度通用するのか確認するのにもってこいの相手と言える。しかし、前節のリーグ戦で攻守の要#17鶴見が負傷。その上#26橋内が登録の関係で天皇杯に出場出来ない。さらに負傷離脱中の#25奥山、#27釜田を合わせると、4人の主力選手が遠征に不参加。満身創痍の状態と言えるが、これがリーグ戦ではなく天皇杯で良かったとも言える。
気温が低く、強風に雨という悪コンディションの中キックオフ。前半開始早々、#28尾崎のパスを前線で#8梅田がスルー。#11阿部がパスを受けると、相手DFと競合いながらシュート。GKが弾いいた所に、久々先発出場の#20冨山が詰めて無人のゴールに流し込みガイナーレが先制する。その後も、相手のパスミス等につけ込み#22森や#19林がシュートを放つなどガイナーレがペースを握る。しかし28分、CKのこぼれ球を押し込まれ同点に追い付かれてしまう。この後、ガイナーレは、#28尾崎のセットプレーから何度かチャンスを作るも1-1のまま前半終了。
後半頭から#8梅田に代えて#30岡野を投入。風下になりコンサドーレに徐々に主導権が移るが、ガイナーレはカウンターで応戦、#30岡野を走らせる。66分に#11阿部に代えて#9ハメドを投入し打開を謀る。しかし、均衡が敗られぬまま試合は終盤へ。後半終了も近くなり、両ベンチ延長戦の事も考え始めた87分、左サイドをハファエルに突破され中央へパスを送られてしまう。そしてボールを受けた相手選手を#23水本が後ろから押し倒し痛恨のPK。#23水本は、この試合2枚目のイエローで退場(次節のJFL
FC琉球戦が出場停止)。そのPKをJ2得点ランク5位のキリノに決められ1-2と逆転を許してしまう。試合終了直前にロングパス#9ハメドが抜け出し同点のチャンスをむかえるが、僅かにGKが速くボールをキャッチ。この直後、試合終了を告げるホイッスルが鳴り響きガイナーレの天皇杯は終った。
〜戯 言〜
結果は残念だが、十分に収穫がありリーグ戦に繋がる一戦だったと思う。