入院生活や病状についての記録
遺伝子疾患血管型エーラス・ダンロス症候群
動脈解離3回目(大腿動脈破裂)。
2005年9月26日。
来月から仕事に復帰するはずでした。これといって体に負担がかかるようなことはなに
もしてません。1ヶ月ゆっくり自宅で休んでました。胡坐をかいて本を読んでいた時です。
右足の付け根辺りに激しい痛みがありました。こりゃ足がつったなと、そんな感じの痛み
でした。それにしては痛いのが足の付け根だけで、膝裏やふくらはぎはなんともありませ
ん。30分、1時間、2時間たっても痛みが治まりません。おまけに太ももの部分が腫れ
てきたようです。何かおかしいなあと思いながらも、たいした痛みではないので、そのま
まその日は寝てしまいました。
2005年9月27日。
翌日、起きたらまだ痛い。それに左足と比べて明らかに大きさが違う。どう見ても1.
5倍くらいは違う。近所に住んでる叔母(元看護婦)に診てもらいました。足の甲の動脈
を見ているようですが、脈がないというんです。それから太ももの腫れも、普通じゃない
からすぐに病院に行けと言われました。
足がおかしいんだけど、とりあえず泌尿器科に行きました。教授がいろいろ調べてくれ
て、太ももの裏側に内出血を見つけました。CTで調べてもらうと、大腿動脈からかなり
出血してるらしいです。それから腹腔動脈にも瘤があるそうです。
とりあえず入院とのことで病棟に上がってベッドで休んでました。順番待ちです。夕方
16時頃、やっと検査室に呼ばれました。まず尿道にカテーテル、これ何度やっても痛い
です。それから麻酔して切開して血管カテーテルを入れていきます。大腿動脈が2箇所、
破裂していたそうです。それから脾動脈の解離した部分が動脈瘤になってたそうです。前
回に比べて大きくなってるからコイルを入れるそうです。処置の最中にいきなり激痛がき
ました。右の背中、腰の部分がものすごく痛い。起き上がろうとするのを無理やり押さえ
つけられました。しばらくして治まったのですが、検査室の様子が変です。私一人残して、
みんな隣の部屋にいます。 ふとモニターを見ると明らかに丸いものが血管に二つ並んで
くっついてるように見えます。戻ってきたスタッフの方に聞いてみるとこれが動脈瘤だそ
うです。まだ小さいから処置はしないそうです。検査が終わって病棟に戻ったのが21時
くらいでした。また足を固定されて5時間の我慢です。夕食が置いてありましたが、横に
なったまま食べるなんかしたことないし、食べる元気もありませんでした。くたびれまし
た。しかし検査室のスタッフの方も、相当くたびれたと思います。
2005年10月5日。
私の症状はどうも泌尿器科の問題ではないということでいろいろな科を受診しました。
整形外科、小児科、膠原病内科、皮膚科、心臓血管外科。それから足の出血がだんだん表
面に滲みでてきています。まるで刺青を入れてるようです。一番ひどい時で臍の横から足
の指先まで真っ黒になってました。退院する時もまだ残っていました。
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