入院生活や病状についての記録

遺伝子疾患血管型エーラス・ダンロス症候群

気胸5回目(気胸以外に入院生活についても記録)。

またいやな感じ。

 退院してから10日経過しました。昨日は飲みすぎました。なんであんなに飲むんだろ
う。明日は仕事だとわかってるのに飲んでしまう。もうアルコール依存症です。それはま
あおいといて、目が覚めたら、胸と背中が痛いんです。筋肉痛のような、寝違えたような、
そんな痛さです。息苦しさがないので、また気胸?とは思えないし、仕事に行きました。
明日はどうせ持病の定期受診日なので、ついでに念のために呼吸器外科でみてもらおうと
思っていました。

また入院。

 「変わりないかね?」、「気胸で入院していました」、「気をつけんといかんねー」、
「そうですねー」。以上で持病の診察はすぐに終わります。で、相変わらず、胸の違和感
がなくならないので、呼吸器外科に行ってみました。患者さんが多かったのですが、すぐ
呼ばれて話を聞いてくれました。放射線科にレントゲンを撮りにいって戻ってきたら、ま
たすぐに部屋に呼ばれました。「また破れてますよ!」、「そうですかー」、「どうしま
しょう!」、「どうしましょう?」、私と教授の会話に、横で見ていた研修医の方たちが
笑いをこらえていました。私が驚きもせず、平然とひとごとの様に話してたからかな?
 さすがに急を要するときは、最優先でみてくれるようだ。今回も右肺です。しかも空気
の漏れが激しく、肺が1/3くらいに縮んでるらしい。その割には痛みも息苦しさも。前
回ほどではないのだが…。慣れたのかな?すぐ入院してドレーンを入れたほうがいいと言
われたが、午後から歯医者に行く予定だったので、明日にしてもらうことにした。
 とりあえず電話で職場に明日から入院することを伝えた。また1週間くらいかな?もう
すっかり入院慣れしてるみたいだ。不安や恐怖というのが、まったく感じられない。逆に、
入院できることで、もう安心だーみたいな安堵感のほうが大きい。困ったことです。
吸引器

前回よりも太いドレーン。

 朝起きたら、かなり息苦しい。うーむ、やはり昨日のうちに入院するべきだったかな?
肺が膨らまなかったら困るなと思いながら、タクシーで大学病院へいく。7:30到着、
8:30受付、レントゲン撮ってから外来、10:00に病棟に上がる。病衣に着替えて
くつろいでたら、11:30に先生が処置をしにきた。早速、麻酔してドレーンを入れて
もらう。今回は、前回よりも太いのをいれられた。少し痛かったぞ。それに吸引しはじめ
て肺が膨らみだすと、これが、かなり痛い。30分ほどベッド柵を握りしめて固まったま
ま。動けなかった。

昼寝とラジオ。

 入院すると、昼寝をするようになるんですね。その結果、夜、眠れないから睡眠薬をく
れという患者さんが多いようです。昼間、寝てるんだから、夜、寝なくてもトータルする
と睡眠時間は足りてるのにね。
 まあ、人のことは措いといて私も昼寝をするせいか夜、寝付けないし朝早く目が覚めま
す。暗い中でTVをつけるとチラチラして同じように寝付けない人で神経質な人から苦情
が出ます。それでラジオを聴くようになりました。NHK−FMの4:05からある「心
の時代」という番組。いま真剣に聞いています。「病は気から。」という言葉は、自分に
もあてはまるのではないかという気がします。破れやすい肺だからしょうがないとは思う
けど、でも気合で何とかなるような気もします。

病室での携帯電話。

 病室は基本的に、携帯電話は使用できません。でもメールはOKだそうです。要するに
電波がどうのこうのというより、耳障りになるから禁止みたいですね。でも、あんまり関
係ないみたい。みなさん、持ってるし耳につくのはお互い様です。患者やお見舞いの人は
勿論の事、看護師さんや医師の方々も、堂々と携帯電話を使ってます。
 そんなわけで私は毎日、携帯で2ちゃんねる三昧です。2ちゃんねるは、凄い。掲示板
を見ていたらほんと退屈しません、時間が経つのが速い。いまのところ、入院生活、趣味
一般、身体・健康、心と宗教を、一日中、見ています。リアルタイムで情報交換できます。
「もうすぐ手術です!」とか、「心配するな、頑張れ!」とか、日本全国の患者同士で書
き込みしてます。ほんと便利な世の中になったものですね。
病室

病室の引越し。

 今日は、病室を移動させられました。患者の都合というか医療者側の都合というか、ま
あ両方なんですけど。基本的に病棟の中ほどにナースステーションがあります。そしてそ
の近くに、手術後の患者さん、重症の患者さん、要注意の患者さんを置いてるようです。
 私のような、軽症で意識もはっきりしてる、要するに、ほたっといても大丈夫な患者は
辺境の部屋に置かれます。それから、鼾を掻く人、声の大きい人、神経質な人、はたまた
相性が悪い、などなど総合的に判断して病室を割り当てているようです。それでも、毎日
のように手術はあるし入退院はあるしで、部屋割りも大変だろうなと思います。

清拭、病衣。

 今日は、看護師さんに頼んで清拭用の蒸しタオルを持ってきてもらいました。お風呂に
入れない人は、看護師さんが体を拭いてくれます。私は動けるので自分で拭けるのですが、
背中だけお願いしています。本当は全身ふいてもらいたいような気もするんですが、看護
師さんの反応が怖いので、言えずにいます。
 あと病衣というやつ。3日に1回くらい交換してくれます。作務衣のようなやつでけっ
こう動きやすいし、肌触りもいいし、気に入っています。患者さんの中には、自分でパジ
ャマやトレーニングウェアを持ってきて着てる人もいますが、血やら薬やらで汚れるし、
洗濯が面倒だと思うんだけどな。
廊下

朝のコーヒー。

 今日も、4:00起床、いつものラジオ「心の時代を」を聞いて、元気が出たところで
1Fに降りて、自販機のコーヒー。早朝の、まだ薄暗い病院の1F。ロビーから病棟に上
がるエレベーターまで長い廊下が200mくらいはあるのかな。誰もいなくてさびしいん
だけど静かで、落ち着く。お酒が飲めないので、朝のコーヒーが唯一の至福のときです。
そのあと、まだ混んでないのでゆっくりトイレに座ります。そして部屋に戻って、朝の検
温までまた寝ます。
 夕方、担当の先生が来てドレーンをクランプで止めました。明日のレントゲンで、よか
ったら抜いてくれるそうです。

ドレーンを抜いてもらう。

 今日は、午前中、看護師さんに洗髪してもらいました。気持ちよかった。それから夕方
ドレーンを抜いてもらいました。今回のドレーンは前回のにくらべて太かったせいか、抜
く時に麻酔してそのあと糸で縫ってました。まあ、とにかくこれで自由になりました。

退院しました。

 今日も5:30に起きました。そして1Fの自販機でコーヒー。その後、朝食まで寝て
いました。土曜日で事務が休みでやってないので、支払いは次回の診察の時にということ
で、債務確認の契約書にサインして、やっと退院です。今回は11日間でした。
戻る