Re: なんどもすいません・・・


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Posted by Tobby(管理人) on 2007/08/06 00:07:33:

In Reply to: なんどもすいません・・・ Posted by 三蔵法師 on 2007/08/05 17:19:10:


    > 今度は友人から「母国語である日本語ですらきれいに使えていないのだから、英語の勉強をする前に日本語の勉強をもっとするべきだろう?」と言われてしまいました。
    > Tobbyさんはどう思われますか?
    > つまらないこと聞いてしまってすいません。

    そうですね、確かに日本人なのだから、「日本語」、つまり「国語」の勉強は大事だと思います。その一方で、英語の勉強も大事だと思います。これから国内でも英語が飛び交うことは十分可能性がありますしね。僕は「英語の勉強の前に日本語の勉強が先」という、お友達の考え方には賛同しません。日本語を勉強することと、英語を勉強することでは、若干意味が異なるからです。

    三蔵法師さんは、「日本語の勉強」と「英語の勉強」の共通点と相違点は何だと思いますか?僕はこの「相違点」から、日本語と英語の勉強を後先に考えることはしてはいけない、と思います。

    まず、日本語も英語も「言語」という意味では同じです。ですから言語を学ぶ、ということは、その言葉を使う国の文化や考え方を学ぶことになります。よく言語はコミュニケーションツール、と言いますが、訳すと「意思疎通のための道具」つまり言葉を学び、使うことが、相手の考え方を理解することにもつながるので、意思疎通ができる、ということです。

    でも、我々は日本語を母国語として使っています。日本語を毎日使っています。ということは、日本の考え方や文化、もちろん最近は言葉が乱れている、ということまで含めて、すでに体の中にしみこんでいます。それで敢えて日本語を学ぶ、というのはどういうことか?それは、「アイデンティティ」(自己確認、と訳されます)だと思います。つまり、日本語を話すことで、自分は日本人である、ということを意識する、あるいは誇りに思うのです。「日本語をきれいに使う」というのは、自分が日本人である、という誇りをより高める、ということになるでしょう。

    一方、英語の勉強は、英語圏の文化を学ぶのと同時に、今の国際社会へ変化していく時代についていく、「グローバリゼイション」(世界的視野にたつ、と訳されます)のためです。多くの国で英語を学ぶことから、様々な人とコミュニケーションをとることができるのは確かです。僕も大学・大学院時代に留学生とカタコトの英語(と数学の知識)で話をしてました。

    なので、その学ぶ意味合いに違いがあるし、これらは同時に勉強しないといけないことなので、どちらが先、という問題ではないのです。というのが、僕の意見です。

    勘違いはしないでくださいね。「国語をないがしろにしなくていい」というわけではありません。英語の勉強は国語の勉強なしにはありえないですからね。


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