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誘惑の


“ショタコン系オンリー同人誌即売会「ショタペット5」”

 ディスプレイを横切るその文字列に、沙太(さた)はハッと息を飲む。そしてさらに読み進めていくうち、少年の胸はひとりでに高鳴り、 その全身はジンジンと熱を帯びてくるのだった。

“20××年5月5日(こどもの日!)”

“「ショタペット」はかわいい男の子をこよなく愛する人々のための、同人誌即売会です。”

“エッチなのも、そうじゃないのも、ここに来ればショタのすべてがわかる!?”

 沙太は中学に上がったばかりの12才。昨年の暮れに父親がパソコンを購入してから、もっぱらそれをインターネットに活用している のが沙太だった。小学校のときにはすでに授業でパソコンを使い、インターネットを利用して調べものをしていたので、ネットサーフィン もお手のもの。そんな少年が「いかがわしい」領域に迷い込んでしまったのは、家にパソコンがやって来てから、わずかに一ヶ月も過ぎ ないころのことだった。
 少年が最初に発見したのは、とあるイラストサイト。そこで見たイラストたちに、沙太は目を奪われた。そのどれにも描かれている のは、沙太と同年齢くらいの男の子たち。ほとんどが全裸か半裸で、あるいは勃起したおちんちんを自分でしごき立て、あるいは別の 男の子とおたがいの股間をまさぐりあい、あるいは青年におちんちんを舐められて射精していた。
 そんな世界があることを小6の終わりに知ってからというもの、沙太はほとんど毎日のようにパソコンに向かい、最初に見つけたサイト からリンクをたどって、「いかがわしい」見聞を広めていった。幼い男の子が好きなことを「ショタコン」「ショタ」という。「ショタ」 を扱うサイトが、ネットの中にはたくさんある。イラストだけでなく、マンガも、小説も――――
 やがて少年は、「同人誌」というものの存在も知ることになった。詳しいことはわからなかったが、どうやら自分でマンガや小説などの 本をつくって売り買いしているらしい。そんな本の中には「ショタ」のものもあるらしい。そしてある日、沙太はお気に入りのサイトで 一行の告知を見つけたのだ。

“ショタペットに参加決定! 新刊出します!”

 そのサイトにある「同人活動」を紹介するページや、管理人の日記などを見て、沙太は「ショタペット」というのが「同人誌」を売買 するイベントであることを理解した。その日記からリンクされていた「ショタペット」の公式サイトにジャンプして、中学1年生の少年は、 驚きの事実を知ることになる。

“台中区地場産品振興センター・4階”

 半月後に「ショタペット」が開催される会場というのが、ほかでもない沙太の暮らす町から、地下鉄でわずかニ駅のところにあるという ことを!
 自分の家からすぐ近くの場所で、「ショタ」を題材にした「同人誌」が売り買いされるのか。その本にはきっと、エッチなことをする 男の子たちの絵や小説が、たくさん載っているのだろう。
 そのイベントに行ってみたい!
 そんな「同人誌」が欲しい!
 湧き起こる赤裸々な欲望が、ハーフパンツを突き上げる。沙太は焦る手つきでマウスを操作して、ディスプレイにお気に入りのサイトを 表示させた。そこで初めて目にした「ショタ」のイラスト。少年をその世界に引きずり込んだ1枚の淫画を前にして、沙太はいそいそと 下半身の覆いを脱ぎ捨て、オナニーの手さばきに没頭していくのだった。
 その視線の先で、描かれたひとりの男の子が全裸の腰を前に突き出し、勃起したおちんちんを誇らかに示していた。

                  □◇□◇□◇□◇□

 5月5日。こどもの日。午前10時。
 沙太の姿は、とあるコンビニの中にあった。マンガ雑誌を立ち読みするふりをしながら、少年はしきりに店外へと目をやっていた。 そのコンビニから、道路を挟んでちょうど正面にある建物――――「台中区地場産品振興センター」に。大きなカバンを肩から下げ、 ダンボールをカートに載せて運ぶ人の群れが、続々と建物の入り口から中へと消えていく。
 そして、雑誌の棚の横にあるコピー機には、店のドアまで届くような列ができていた。大量の枚数をコピーし終えた人が、紙の束を 手提げ袋に詰めて店を出て、正面の建物へと足早に向かう。その間に次の順番の人がコピー機の前に陣取り、大急ぎでコピーを始める。 チラチラとそれを見ていた沙太は、列の中にいたひとりの青年と目が合ってしまい、あわてて顔を伏せた。
 やがて、公式サイトで告知されていた「一般入場」の時刻が近づいてくると、しだいにコンビニの人口密度は低くなり、コピー機から 伸びる列もほとんどなくなっていた。いよいよ「ショタペット」が始まるのか。高揚する気持ちに背中を押され、地下鉄に飛び乗った 沙太だったけれど、目の前にある会場に飛び込んでいく勇気はなかった。たとえ入ったところで、自分が欲しい「同人誌」は、きっと どれも「18禁」だろうから。
 しかし少年は、もはやじっとしていられない気分だった。その手から棚に戻されたマンガ雑誌は、表紙が汗を吸ってわずかに波打って いた。長らく立ち続けていた場所を離れ、沙太はコンビニから前の歩道へと踏み出していく。
 車道を渡った正面にそびえ立つ、大きなビル。その4階で、間もなく「ショタペット」が始まろうとしているのだ。自分が大人だったら、 そこへ入っていけるのに。喉から手が出るほど欲しい「同人誌」を、好きなだけ買い込むことができるのに!
 悔しさに地団駄を踏むような思いで、沙太は歩道を進む。ここでビルを見上げていたところで、欲しいものが手に入るはずはない。 それがわかっていても、ここから離れられない。二人組の女の人が建物の中に駆け込む、その後ろ姿を恨めしそうに見送って、少年が 自分の前方へと視線を移したときだ。
 コンビニからほど近く、「台中区地場産品振興センター」を筋向かいから見るあたりに、二人の少年が立っている。その顔は、先ほどの 沙太と同じように、車道を越えたところにある大きなビルを見上げているようだ。それを見つけた沙太は、思わずその場で足を止める。と、 少し背が高い方の少年が、不意に沙太を振り向いた。
 ハッとして顔を伏せる沙太。それからわずかに間があって、少年は自分に駆け寄ってくる足音を聞いた。その伏せられた視線の先に スニーカーの足が、間もなく四つ現れる。おそるおそる持ち上げられた沙太の目に、はじめに入ってきたのは、少年の一方が浮かべた 明るい笑顔だった。
「ショタペット?」
 その少年がささやきかけてきた言葉に、沙太の呼吸が停止した。
「あそこのコンビニで、ジバシン、ずっと見てたよね?」
「えっ、えっと・・・」
 まったく気づかなかったけれど、自分のそんな姿を、この少年たちに見つかっていたのか! やましさと恥ずかしさでうろたえる沙太に、 しかし二人の少年は、気軽に語りかけてくる。
「オレらも、おんなじ。どうせ入れないんだけどさ」
「なんか気になっちゃって。キミもでしょ?」
「う、うん」
 二人の言葉には、沙太をとがめるような調子はまったくない。それどころか、同じ目的でここに来ているんだ。それがわかって、沙太は ようやく少し冷静に、相手を観察することができるようになった。年齢はおそらく沙太と同じくらい。ひとりは沙太よりも少し背が高くて、 もうひとりは沙太よりも少し低い。
 背の低い方の少年が、おっとりとした微笑みとともに尋ねてきた。
「インターネットで調べたの?」
「あ、うん。○○のホームページで見て・・・」
「そこ、ボクも見てるよ。いいよねー」
「そうそう。オレも好き」
 同じ趣味の話というのは、思わぬ出会いの緊張をやわらげ、知らないもの同士の間を急速に近づけていく。そこで立ち話をした5分間で、 沙太はほとんど気後れすることなく、二人の少年と語り合うことができるようになっていたのだった。もちろん、あまり大きな声では話せ ない内容ではあったけれど。
「なんかさぁ、ここにいてもしょうがないから、オレんち行かない? 夜まで誰もいないし」
「あ、それいいかも」
「だろー? キミも来ない?」
「えっ、でも・・・」
 さすがに沙太はためらった。同じ趣味の持ち主とはいえ、ついさっき会ったばかりの相手の家に行くなんて。
「いいじゃん。近いよ?」
「10分くらいだよね」
「それからぁ・・・」
 背の高い少年が、沙太の耳元に口を寄せてくる。続いて届いたささやきは、沙太を決意に導くのに十分な威力を持っていたのだ。
「ショタ本、いっしょに見ようよ」
 目を丸くする沙太に、ニカッと元気な笑顔を見せて、彼は付け足した。
「ちょっとしかないけどさ。行こ?」


 それから15分後、沙太の姿は初めて訪れた部屋の中にあった。ここに来るまでの道すがら、二人が自己紹介をしてくれたところによると、 背の高い方の少年が天登(てんと)、低い方が勇平(ゆうへい)。二人とも沙太と同じ、12才の中学1年生だということだ。
 いま三人の少年たちは肩を寄せ合って、丸テーブルの上に広げられた一冊の本を覗き込んでいた。それは天登の数少ないコレクションの 中のひとつ、『少年自愛論』という「ショタ本」だった。そのタイトルが示すとおり、「少年が自分を愛する行為」=オナニーをテーマに したイラスト集だ。
 パソコンのモニターを見つめるのとは違う感覚で、「ショタ本」のエッチなイラストに熱い視線を注ぐ沙太。その最後には、やや過激な 一枚が載せられていた。ひとりの全裸の男の子が大股開きで座って、勃起したおちんちんをしごいている姿。その右手には、背後にいる 別の男の子の手が重ねられ、いっしょになって上下運動を行っているようだった。モザイクに隠された勃起の先端からはとろりと粘液が 垂れ、男の子は大きく開いた口から快感の喘ぎを叫んでいるのだろうか。
 ドキドキしながら、沙太は思わず自分の股間を右手でぎゅっと押さえていた。とっくにそこはパンパンに膨れ上がり、もしここで立ち 上がったりしたら、天登と勇平にはっきりと悟られてしまうだろう。正直なところ、いますぐにでもオナニーをしたいほどの興奮状態だ。 そんな沙太の心を知ってか知らずか、真ん中にいる天登が沙太に顔を向けてきた。
「沙太くん、こういうこと、やってみたくない?」
「・・・えっ?」
「すごい気持ちよさそうじゃない?」
「うん・・・」
 そして沙太は再びページを見下ろす。おちんちんの快感に耽る男の子の顔。そのエッチな表情。
「オレたちさぁ、時どきやってるんだ」
「沙太くんも、いっしょにやろうよ」
 と、天登の向こうから勇平も言った。その顔が、ほんのりと赤く染まっていた。二人から浴びせられる期待の視線と、「ショタ本」から 立ち昇るエッチな熱気。沙太はほとんど無意識のうちに、こくんとうなずいてしまったのだ。
「じゃあ、脱いじゃおっか。オレ、もう勃ってるし」
 そんな大胆発言をしつつ、ひざ立ちになってTシャツのすそに両手をかける天登。そのハーフパンツの股間には、少年自身の告白を 証明する大きな膨らみが、すでにできあがっている。いそいそと服を脱ぎ捨てようとする少年に、しかしそれを制止する声がかかった。
「待って」
 そう短く言ったのは勇平だった。勇平は一言で天登の動作を止めると、代わりに自分が衣服を取り払っていった。シャツのボタンを すべて外し、スルリと肩から下ろす。軽く腰を浮かせて、ハーフパンツを足先へと送る。最後に残されたトランクスの中央がひょこん と盛り上がっているのを、沙太は見た。
 カーペットの上を滑るようにして、勇平は二人から少し遠ざかった。そして、いよいよ下着に手をかける。沙太は天登といっしょに なって、その瞬間をじっと待ち受けた。二人が無遠慮な視線を射かける先で、ズルッとめくられたトランクスの中から、ぷるんと飛び出し てきた勇平のおちんちん。他人の勃起を初めて目にして、沙太の胸がドクンと震えた。
 次の瞬間、沙太の隣から、天登がいきなり動き出す。脱ぎかけていたTシャツを頭からすっぽりと抜き取り、無造作に放り投げた天登は、 そのままの勢いで勇平の股間に顔を寄せていくのだった。それを勇平が、自分から足を大きく開いて迎え入れた。
 勇平の股間にもぐり込んだ天登は、すぐさま右手で目の前の勃起を握り、くにくにといじりだした。1メートル先で突然に始まった驚き の行為を、呆然と眺める沙太。硬直している少年を、四つんばいになった天登がパッと振り返った。
「沙太くん、脱がして」
 そう言って天登は、高く上げたお尻を左右に小さく振ってみせる。沙太はしばらくためらったあと、耐えられない好奇心に操られて、 そこへと両手を伸ばしていった。ハーフパンツとトランクスを、天登が床についたひざのところまで下ろしてしまうと、そこに現れた 生白いお尻。両足を軽く開いているせいで、谷間の中央にあるお尻の穴まで見えた。その下には、きゅっと引き締まったふぐり。そして、 ぴんと固く張り詰めたおちんちん。
 とりあえず求められた仕事を終え、天登のお尻から離れた沙太の目が映したのは――――
「んっ、天ちゃん・・・きもちい・・・」
 勇平の股間に伏せられた天登の頭。さかんに動くピンク色の舌が、勇平のおちんちんを撫で回す光景。「フェラ」だ・・・!
 お尻の左右に両手をついて、勇平は天登の口にすべてを預けていた。濡れた舌に舐め回され、唇にすっぽりと含まれる様子を、恍惚と した表情で見下ろす。そんなシーンを見せつけられているうちに、沙太は自分の興奮がどんどん高まっていくのを感じた。もう、 たまらなかった。
 沙太の前で裸のお尻を高々と掲げたまま、勇平に「フェラ」を施し続ける天登。その姿が自分を誘っているように思えて、沙太はまだ わずかに遠慮がちながらも、開かれた股間の下に手を入れていくのだった。
 初めて触れた他人の勃起は、意外なほどの熱を宿していた。握られた瞬間、ぴくんと反応した天登のお尻だったけれど、沙太の手から 逃れようとはしない。沙太はゆっくりと、天登のおちんちんをしごき始めた。自分の手元と天登の口元を交互に見やっていると、ハーフ パンツに隠されたおちんちんが、いよいよズキズキと疼いてきた。
「はぁ、ん・・・あっ・・・」
 赤みを増した顔で、勇平がもらす甘ったるい声。天登の与える口の愛撫は、どれほどの快感をもたらしているのだろうか。勇平の勃起を すっぽりと含んで頭を上下に揺り動かしながら、天登は片手をその下のふぐりに添え、優しくマッサージをする。それを真似て、沙太も 天登のふぐりを軽く揉んでみた。引き締まった袋の中で動く二つの玉。その刺激が心地よかったのか、天登はお尻をくねくねと振った。
「天ちゃん、もう、いいよ・・・」
 それまでうわずった喘ぎをつぶやいていた勇平が、不意に告げた言葉。天登はおちんちんを口に入れたまま、相手の顔を上目づかいに 見た。
「ダメ、ボクだけじゃ・・・」
「んん・・・そっか。だよね。あとでみんなで、な」
「うん」
 沙太にはよくわからなかったが、二人の間では話がまとまったらしい。その直後、二人の顔がいきなりパッと沙太を向いたので、少年は あわてて天登の股間から右手を引いた。身体ごと背後を振り返り、天登が言った。
「今度は沙太くんのちんちん見せてよ」
「えっ? あ、えっと、ボクは・・・」
 急にそんなことを求められても、すぐにうなずくことができる沙太ではない。たじろぐ間に、天登が素早く背後に回ってきて、勇平が 正面から少年に迫った。二人に前後から挟まれても、沙太はまるで動けなかった。
「オレたちのだって見たんだから、いいだろ? 脱いでないの、沙太くんだけだよ? オレ、沙太くんのちんちん、すげー見たい。な?」
「うん。ボクも早く見たいな。いいよね?」
 言いながら、天登が両腕で抱きついてくる。勇平が、ハーフパンツに両手を伸ばしてくる。全力を出せば、自分を縛る腕を振りほどく ことはできたはずなのに、沙太はそれをしなかった。そのとき少年の中では、二つの気持ちが火花を散らしていたのだ。おちんちんを 見られるのが恥ずかしい気持ちと、それでも二人に見られたい気持ち。それに決着がつく前に、周囲の状況は一方を目指して自動的に 進んでいってしまったのだけれど。
「あっ・・・」
 勇平の手が、布の上から股間に触れる。そこにできた盛り上がりは、沙太の興奮を如実に表すもの。
「もう、すごい勃ってる」
「勇ちゃん、早く脱がしちゃえよ」
「うん」
 ズルズルッ!
「あぁ・・・!」
 思いがけない力強さで、勇平の手は沙太の腰からハーフパンツとトランクスを一度にずり下げていった。布の摩擦に引っぱられた勃起が、 すぐにぶるんと跳ね上がる。それをとうとう、天登と勇平に見られてしまったのだ。普段の小さな状態ならともかく、これ以上はないほど に固く張り詰めたものを他人に見られるなんて、沙太には初めての経験だった。全身の血液が煮えたぎるような心持ちに、少年はぶるぶる と震え出す。
「沙太くん、恥ずかしい?」
「う、うん・・・」
「でも、みんなハダカだよ。ちんちんの見せっこ、しよ?」
 勇平の浮かべた魅惑的な微笑に、沙太の背筋を電流が駆け上った。


 ベッドの上で、三人の少年がひとつの輪をつくる。ほかの二人と同じように、沙太も素裸だった。
「勇ちゃん以外のちんちん、こんなにじっくり見るの初めてだよ。沙太くんの、でっかいよな」
「うん。おっきいね」
 沙太が天登と勇平の股間を代わる代わる見ているのに対し、相手の二人はいっしょになって沙太の股間に視線を集中させてくる。まだ 恥ずかしさは残っていたけれど、沙太はその場所を覆い隠さなかった。
「どうすればでっかくなるの?」
「オナニーいっぱいするといいって聞いたよ」
 天登の疑問に答えたのは勇平だ。
「ふーん。沙太くん、いっぱいやってんだ。毎日やる? 一日2回くらい?」
「そ、そんなにしないよ」
 エッチな話を交わす間も、熱心な視線は沙太のおちんちんに釘づけだ。その見ている前で、たくましい勃起がひくん、ひくんと揺れる。 根元に引っぱられた包皮の中から、濃いピンク色に実った亀頭が半分ほど露出していた。
「オレ、沙太くんにちんちん・・・あ」
 そう何かを言いかけて、天登は不意にベッドから下りた。間もなく戻ってきた彼の手には、先ほど見たのとは別の「ショタ本」がある。 『TRI-TRY!!』というタイトルがつけられた本だ。それを輪の中で広げ、天登は言った。
「コレ、やってみない?」
 示されたページは、エッチなマンガのワンシーン。三人の男の子が、口とおちんちんでひとつにつながっている場面だった。右端の 男の子のおちんちんを中央にいる男の子が口に含み、そして中央の男の子自身も、左端にいる男の子にしゃぶりつかれている。シーツに できた大きなシワの上でくり広げられる、男の子たちの淫らな行為。
「沙太くんに、やってほしい。ダメ?」
「えっ?」
「沙太くんに、フェラされたい」
「じゃあ、ボクが沙太くんにやってあげる」
 左右の二人から次々に言われて、沙太は改めて「ショタ本」のページを見下ろした。三人のうちの真ん中にいて、「フェラ」しながら 「フェラ」されている男の子の姿。快感にとろけそうな、その表情。たちまち沙太は、その心地よさを想像してしまっていた。そこに 描かれているのと同じように、自分が天登に「フェラ」しながら勇平に「フェラ」されたら、どんなに興奮することだろう。
「沙太くん、オレ、たまんないよ」
「さっき天ちゃんがボクにやったみたいに、ね?」
「うん・・・」
 二人にうながされるまま、沙太は動き出した。天登が大胆に広げた股間に、ゆっくりと顔を寄せていく。「フェラ」を待ち焦がれ、ひく ひくと震える天登の勃起。包皮から三分の一ほど顔を出した亀頭は赤らんで、透明な丸い雫を浮かべていた。それに向かって、沙太は ついに舌を下ろした。
 ちゅぷっ。
「はぁ・・・」
 裏返った天登のつぶやき。舌先で雫が壊れる感触と、愛液の不思議な味。そのわずかな出来事が、沙太の気持ちを一気に高ぶらせた。 間近で見た天登の仕草をお手本に、沙太は固い勃起の全体を舐め回し始める。
 ちゅるっ、ちゅっ。
「はぁ、あ・・・沙太くんのフェラ、きもちい、いいよ・・・!」
 初めての相手から施される愛撫は、天登にとっても相当な快感のようだ。相手のよがる様子に興奮し、みずから頭を振るほどに沙太が 夢中になりだしたころ、そのおちんちんがきゅっと握り締められた。熱い勃起を頬張ったまま見下ろすと、横たえられた沙太の股間に、 まさに勇平の顔が伏せられようとするところだった。そしてやってきた温もりと、ぬめりけ。たちまち絡みついてくる唾液に、勃起が ますます硬直を強めたようだった。
「んふっ、うっ、んむぅ・・・!」
 勇平におちんちんをしゃぶられ、ふぐりを撫でられながら、天登に同じことをやってあげる。天登から返される喘ぎ声と吐息が、しだい に熱っぽさを増していく。こんなエッチな出来事が、現実にあるなんて!
「あぁ、うっ・・・ちんちん、きもちい、きもちい・・・!」
 うわごとのように淫らな言葉をくり返し、天登は沙太の頭をつかんで、みずから腰をくねらせた。それを追いかけ、沙太は亀頭の裂け目 に何度も舌先をはわせてやる。ガクガクと、天登が震え出した。
「んあァ、オレ、オレもう、出そう。はぁ、さ、沙太くん・・・オレのせーえき、かけても、いい?」
 ガマンの限界を訴える、切なげな声音。それを聞いたのは、もちろん沙太だけではない。そのとき、それまで緩やかだった勇平の 「フェラ」が、突如として激しく変わったのだ。天登といっしょに、沙太を絶頂に押しやってしまおうというように。初めて口の愛撫を 知った少年に、その衝動をやり過ごすすべはなかった。
「んふっ、んっ、んんっ・・・!」
「あっあっ、沙太くんの口、あっ、出る、出るッ・・・!」
 じゅぷっ!
 沙太の口中から一気に引き抜かれる天登のおちんちん。それがびくんと大きく弾み、射精の態勢に突入した。
 びゅくっ、びゅっ、ぴゅるっ!
「んはッ、あぁッ!」
 ほとんど同時に、沙太の身体にも絶頂の波が押し寄せる。猛烈な勢いで噴出した天登の精液を顔面に浴びせられながら、沙太は勇平の 唇に包み込まれて、射精の快感に全身をおののかせるのだった。そのあまりの心地よさに、沙太は天登の放った白濁液の一部が口の中に 飛び込んできたことにも、しばらく気づかずにいた。
 しかし、衝撃的な射精の余韻に浸ったのも束の間、沙太は自分の横に勇平の裸身が投げ出されてくるのを見た。そして、小さな少年が そこに仰向けになり、ぴんと直立したおちんちんを自分の右手で懸命にしごき立てる、あられもない姿を。
「見て、ボクのオナニー、んっ、出すとこ、見てッ・・・!」
 両足をきつく寄せ合わせ、情熱的なオナニーに没頭する勇平。その口の端からあふれた白色の粘液は、沙太が注ぎ込んだものに違いない。 ガバッとあわてて身を起こし、沙太は穏やかな少年が思いがけず披露したエッチな振る舞いを、すぐ真横から見下ろした。
 ちゅっ、ぢゅっ、ちゅぶっ!
 残像が見えるほど速い、勇平の手さばき。濡れる勃起の先端は、ほとんど包皮に隠されたままだった。それでもチラチラと見える亀頭は、 真っ赤に燃え上がっていた。
「んっ、天ちゃん、もうッ・・・!」
「うん。見てるよ。勇ちゃんが出すとこ、見てる」
 そう言って天登は、沙太とは反対側から、勇平の股間に目を向けた。ずいっと顔を近づけ、わずかに30センチの距離から、オナニー中の おちんちんを凝視する。それも刺激になったのか、勇平はしだいに背中をのけぞらせていった。間もなく三人目の少年にも、あの瞬間が 訪れるのだ。
「んあっ、あっ、ちんちん、しゃせーしちゃうッ、出ちゃう、でッ、んんーっ!」
 ぴゅるっ、ぴゅっ、ぴゅくんっ!
 びくっびくっと跳ねる腰から、次々と精液のすじが噴き上がる。そのエッチなシーンの一部始終を、沙太は瞬きもせずに見つめていた。

                  □◇□◇□◇□◇□

 「ショタペット」開催中のまさにそのとき、同じ町のとある家で、三人の少年が耽った淫らな営み。イベントに参加している人びとも、 よもやそのイベントがきっかけでそんな出来事が起こっているなどとは、まったく思いもしないだろう。


                             誘惑のショタペット  おしまい

☆10萬ヒットおめでとうございます☆

 そういうわけで、私らしく淫らにお祝いしてみたりしますー( ̄▽ ̄)ゝ
 かなり以前になりますが、旅人さんから「ショタコレ」にちなんだ作品をいただきましたねっ。それに(なぜか)対抗する形で、私も 「ショタケ」にちなんだ拙作を贈呈させていただく次第であります。イベント名は「ショタペ」にしちゃいましたけれどもー(-▽-
 なるべく旅人さんのお好みに沿うように努力してみましたが、玉砕した気がしないでもありません。少しでもお気に召すところあれば 本望にございます。

 ・・・ここだけの話ですが、最初に思いついた案は「ショタイベントに興味があるけど会場に入る勇気はなく、周辺をウロウロしていた 男の子を、イベントでいろいろゲットしまくったお兄さんが見つけて、ショタ本をエサに家に誘い・・・」という感じでしたが、 あからさまにヤバげなので封印。

 そんな裏話はともかく、これからもエロかわいくがんばって、私たちを楽しませてくださいませっ!(*>▽<)/