雨   滝(鳥取市国府町)
布引の滝
筥   滝
樋滝、親子滝、夫婦滝

鳥取市国府町雨滝にある滝で、この辺りには大小48の滝があると言われている。地名にもなっている雨滝は「日本の滝百選」にも選ばれている、高さ40mの断崖絶壁から轟音と共に落水する名瀑である。古来より有数の霊場として、善男善女の修行の場、お遍路さんの信仰の場として活用され、今なお神秘的な霊場の雰囲気が漂っている。滝の霊水は肌を守り、美人になるとも言われている。

雄大で男性的な雨滝の手前には女性的な布引の滝がある。高さ30mの絶壁に、絹布を懸け流したような美しさからこの名がある。山の中腹より湧き出る地下水のため、長期の日照りや豪雨にも水量の変わることはないと言われている。

雨滝から更に山道を200m程登ると筥滝と中国自然歩道の分岐になる。左の方向へ約500m進むと、雨滝の隣の谷に落差約40mの筥滝(はこだき)を見ることが出来る。この滝は上流で分岐し高さの違う滝として上段の滝壺に合流し下段の滝となって流れ落ちている珍しい滝である。遠望では更に上段に滝が見えるので全体では三段の滝と思われる。筥滝は雨滝ほど豪快さはないが、滝全体としての美しさは雨滝よりも素晴しい。この滝には、「意地の悪い養父母に育てられた亀という男の子が滝にナタを落とし、無情にも拾ってくるよう言いつけられ、滝に入った亀は二度と浮かんで来なかった」 という伝説があり、筥滝の渕を亀が渕と言う。

分岐まで戻り、中国自然歩道を雨滝川沿いに登ると、雨滝のすぐ上流の谷下に落差10m程の滝を木々の間からチラッと眺めることが出来る。更に自然歩道を登って行き左岸に渡ると右岸から流れ込む小滝があり、更に本流には落差7m程ですが、幅のある夫婦滝が懸かっている。そのすぐ上流には落差5m程の親子滝も懸かっている。夫婦滝の落ち口を右岸に渡り親子滝を巻いて、更に本流を遡ると左岸から流れ込む滝があり、その向うには落差約25mから岩を細く切り込み樋状になって、最後は直下で滝壺へ落下する凄みのある樋(とよ)滝を見ることが出来る。

この雨滝渓谷は扇ノ山や河合谷高原の水を集め普段でも水量が多く、素晴らしい滝が沢山見れるお勧めの所です。
                         

雨滝 布引の滝
雨 滝 布引の滝
筥滝 樋滝
筥 滝 樋 滝
夫婦滝 親子滝
夫婦滝 親子滝
雨滝川右岸の滝 雨滝川左岸の滝
雨滝川右岸の滝 雨滝川左岸の滝


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