鳴 滝(新見市)

新見市から国道180号線を北上し、千屋ダムを過ぎて阿福トンネルの北側出口から右折する。別所アウトドアスポーツセンターを通り、別所川沿いにそのまま進むと駐車場とトイレがある。そこから歩いて川沿いを上ると雄滝、雌滝とタイプの違う2つの素晴らしい滝を見ることが出来る。
雄滝は雄山(おんぜん)からの山水を集め、落差約30mを3段で狭い岩間を切り削りながら轟音と共に大きな滝壺へ落下する迫力のある滝です。別所川本流に懸かる滝で水量は多く冷たく澄んでいて、碧水を湛える大きな滝壺も素晴しい。下段から見ると2段滝のように見えるが、「七曲り」と呼ばれている石積の坂道を登って行くと、中段、上段と続いている雄滝の上部を見ることが出来る。上段は3m程の落差ですが、滝壺もあります。中段の落差が一番大きく約17mで、深くて細長い滝壺に落下している。そして約10mの下段と続き、大きな滝壺へ轟音と共に落下している。この雄滝の下段滝壺から、すぐ下流にも落差約5mから落下する下の滝を見ることが出来る。雄滝は、昔この滝で赤い牛に乗った仙人の姿を見たという言い伝えから「牛仙(ぎゅうせん)の滝」とも呼ばれている。
また、「七曲り」の坂道の途中から、落差約30mを2段で落下する雌滝も見ることが出来る。この雌滝は剣森(けんもり)山からの谷水が別所川に流れ込む支流に懸かる滝で、「剣森大滝」とも呼ばれているが、普段は水量が少ない。更に鳴滝の約2km下流の民家の横にも別所川に流れ込む滝を見ることが出来る。

雄滝の下段滝壺から 雄滝の中段と上段
雄滝 下の滝 雌滝

 

雪の鳴滝(2003年2月)

鳴滝へは、積雪の多い時期は手前の民家から約2km歩いて行かなければならない。雄滝は冬でも水量は多く迫力がある。雌滝は雄滝に比べ水量が少ないので、気温の下がった朝は氷結するでしょう。

雄滝 雄滝 下の滝
雌滝 雌滝の上段
下流の滝(この上にも滝が続いている) 雪の別所川


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